明るい緑色と軽やかな草姿が人気のブプレリウム。枝分かれした茎のしなやかな茎の先に、星型の花を咲かせます。爽やかなグリーンの色味はどんなお花にも合わせやすく、明るく軽やかな印象になります。本記事ではブプレリウムの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
ブプレリウム(ブプレウルム)の切り花の日持ちはどのくらい?どのような花?
まずはブプレリウムの基本情報についてご紹介していきます。
ブプレリウム(ブプレウルム)の基本情報
ブプレリウムはセリ科ミシマサイコ属のお花で、和名は『突き抜き柴胡(ツキヌキサイコ)』、英名は『Thorough-wax』です。和名は、ブプレリウム特有の丸みを帯びた形の葉の中心を茎が貫いているように見えることから付けられています。原産地はヨーロッパで、お花屋さんには1年中出回り、5~7月に旬を迎えます。
ブプレリウムのお花は中心の黄色い部分で、それを包んでいる黄緑色の部分は苞です。日持ちは5~7日ほどで、茎の先端は水が下がりやすく、クタっとなりやすいので、水揚げをしっかり行うことが長持ちのコツです。
ブプレリウム(ブプレウルム)の切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?
続いて、ブプレリウムの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。
不要な葉や水に浸かる葉を取り除く
植物は葉から吸い上げた水分を大気中に放出する蒸散を行うため、葉を整理することで水分が不足することを防ぐことができます。また、残した葉が水に浸かってしまうと、バクテリアを発生させる原因となるので、水に浸る部分もしっかり取り除きましょう。ブプレリウムは葉っぱが魅力的なお花ですので、極力付けた状態で楽しみたいですね。
茎は斜めにカットする
ブプレリウムの茎は細めです。カットする際には斜めに切り、切り口の断面積を広げて、お水を吸収しやすくしましょう。お花の種類によりますが、一般的には切り花は斜めにカットすることで水上がりが良くなります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
ブプレリウムの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。ブプレリウムは水が下がりやすく、お花が付いている先端付がクタっとなりやすく、切り戻しが効果的です。
元気がない場合は湯揚げや水切りを行おう!
茎がくたっと曲がっている時は水が下がっていて、水不足の状態です。このように元気がない場合は沸騰したお湯に数秒ほど、切り口を浸す「湯揚げ」をしましょう。お湯に浸したら深めにお水に浸し、お水を吸収させます。
湯揚げを行うと切り口付近が変色する場合があるので、茶色に変色した場合はその部分を切り落としてから生けましょう!
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水揚げをしっかり行うことがブプレリウムのお手入れで重要なポイントです。
ブプレリウム(ブプレウルム)の花言葉は?
続いてブプレリウムの花言葉についてご紹介します。
ブプレリウム(ブプレウルム)の花言葉は『初めてのキス』
この『初めてのキス』という花言葉の由来は複数あり、
①唇が飛び出したような形をしている「ハナキリン」という花が『早くキスして』という花言葉を持っており、ブプレリウムの花が可愛らしい小さな唇の形に見えること
②ブプレリウムの淡い緑色が初々しく感じること
から名付けられたとされています。
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ブプレリウム(ブプレウルム)の明るい緑色で、ふんわりと広がる姿はナチュラルな雰囲気のお花!
ブプレリウムはメインのお花と合わせるグリーンのような印象で、メインのお花として扱われることはほとんどありません。イメージとしてはカスミソウのように、脇役としてメインのお花を引き立ててくれるお花で、アレンジメントやブーケのボリュームアップに用いられます。明るい色味で清涼感もあるので、ナチュラルな雰囲気のあるキク科のお花や春らしいお花などと合わせるとより馴染みます!
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お花屋さんの視点でブプレリルムは短く切り分けてミニブーケに入れたり、長いまま使ってボリュームのある大きな花束入れることができる、どこでも活躍する優秀なお花です。