白い小花がまるで手毬のように集まって咲く春のお花のコデマリ。春のアレンジメントやブーケで入れることも多く、和風でも洋風でも活躍します。本記事ではそんなコデマリの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や特徴、花言葉についてご紹介します。
コデマリ(小手毬)の切り花の値段や出回り時期は?どんな花?
まずはコデマリ(小手毬)の基本情報についてご紹介していきます。
コデマリ(小手毬)の基本情報
コデマリはバラ科シモツケ属のお花で、原産地は中国、英名は「Reeves spirea」、和名は「小手毬」です。コデマリ(小手毬)という名前の由来は、漢字の通り、小さい手毬のように花が集まって咲くことから付けられています。枝は50cm~1.5mほどの長さで、葉は非常に柔らかく、非常に可憐な印象で、枝が垂れながら花咲きます。お花は一重咲きのものが多いですが、八重咲きのものも出回っています。
花屋では年末を終えた1月頃から出回り、5月頃まで出回ります。お花の旬は3月で、7月〜11月は花をつけない状態のグリーンとして見かける機会もあります。値段は1本300~500円ほどで出回っています。
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コデマリ(小手毬)に似た白いお花は?
コデマリに似たお花としてユキヤナギ(雪柳)やオオデマリ(大手毬)が挙げられることがあります。ユキヤナギ(バラ科シモツケ属)は同じ春のお花として並ぶことが多く、枝いっぱいに花を付け、枝先まで雪に覆われるように白い花を咲かせます。オオデマリ(レンプクソウ科 / ガマズミ属)は初夏の時期に、コデマリよりも大きく、球体のように花を咲かせ、アジサイのような見た目をするお花です。
ユキヤナギ(雪柳)
オオデマリ(大手毬)
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コデマリ(小手毬)の切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?
続いて、コデマリ(小手毬)の切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。コデマリは枝ものにカテゴリーされるので、枝もののお手入れを行いましょう。
花つきや枝ぶりがよいものを選ぼう
まず、コデマリの切り花を選ぶ場合、花つきや枝ぶりがよいものを選ぶようにしましょう。ものによって枝割れや蕾の量などが異なるので、花選びから楽しめます。
葉を多少整理する
コデマリの枝のラインには葉がびっしり付いています。グリーンとしても楽しめるので全て取り除く必要はないですが、多少整理してあげると、水が下がりづらくなります。花の周りがすっきりすると、花がより綺麗に見えます。
咲き終えるお花を摘み取る
コデマリのお花は非常に小さく、咲き終えるとポロポロと落ちていきます。これから咲く蕾や咲いているお花に水分を渡したり、テーブルが汚れることを防ぐため、咲き終えそうなものは先に摘み取ってあげましょう。
切り口に割りを入れる
コデマリは枝ものなので、切り口は割りを入れましょう。割りを入れることで水が吸い上げやすくなり、水上がりが良くなります。ハンマーを持ち合わせている場合は、切り口付近を叩き、茎を細かくしてあげるのも効果的です。
深水に浸そう
枝ものは他のお花と比較して、水が吸い上げづらい特性を持ちます。深めに生けてあげることで、水圧で水が吸収しやすくなるので、高さのある花瓶を選び、10cm~15cm程度浸しましょう。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
コデマリ(小手毬)の切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。
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コデマリ(小手毬)の花言葉は?
続いてコデマリ(小手毬)の花言葉についてご紹介します。
コデマリ(小手毬)の花言葉は「優雅」「友情」「品位」「努力」
「優雅」「品位」の花言葉は小さな白い花が集まって咲く花姿が美しいことから付けられています。その他、集まって咲く姿が友情の絆を感じさせることから「友情」、細い枝でも枝先までびっしりと花を咲かせることから「努力」と付けられています。
落ち着いた見た目や雰囲気にピッタリ合う花言葉が付けられています。
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コデマリ(小手毬)の垂れる枝のラインを活かして、飾って楽しもう!
コデマリは枝ものらしく、ラインを活かして楽しみたい春のお花。柔らかい葉や蕾、白いお花の間から細い茎が顔を覗かせ、高さや幅があるしっかりとした花瓶に生けることで、垂れ咲く姿を活かし、インテリアとして楽しむことができます。お花を咲かせるのは春の時期の季節限定ですが、その他の季節でもグリーンとして楽しむことができます。ぜひ、春の時期に枝ものを選ぶ際に手に取ってみてください。