名前の通り小さな鈴のような形のお花が可憐で可愛いスズラン。ただ、スズランは可憐で清楚な見た目をしていますが、その見た目に似合わず毒があり、気を付けたいお花でもあります。本記事ではスズランの切り花を長持ちさせるお手入れ法や特徴をご紹介します。
スズランは春から初夏にかけて咲く代表的なお花です!
スズランの切り花は見頃の時期は?どのようなお花?
まずはスズランの基本情報についてご紹介していきます。
スズランの基本情報
スズランはキジカクシ科、スズラン属のお花で、和名は鈴蘭(すずらん)、英名はLily of the valleyです。開花期は4月〜6月、日持ちの目安は3日〜5日ほどと短めです。香りも良く、香水の原料にも使われたりします。
日本でも北海道に自生していますが、花茎が短く、花も小さいです。切り花として出回るのはヨーロッパ原産の「ドイツスズラン」になります。
5月1日は「スズランの日」
毎年5月1日は「スズランの日」です。フランスではスズランは幸運をもたらすお花と言われおり、5月1日の「ミュゲ(スズラン)の日」には、感謝や想いを込めて大切な方や日頃からお世話になっている人へスズランを贈る風習があります。贈られた人には幸運が訪れると言われ、街角ではスズランを売る露店がこの日だけ並んだりするそうです。
切り花の出回り量も5月1日の前後が一番多くなります。
スズランの切り花を長持ちさせるためには?
冒頭ご紹介した通り、スズランには毒があります。そのため、お手入れの際には気をつける必要があります。しっかりお手入れすべき内容を理解して、長持ちさせましょう。
購入時に葉色が濃いものを選ぶ
まず、スズランを長持ちさせるためには新鮮なものを選ぶ必要があります。そこで確認したいのは「スズランの葉」の状態です。スズランの葉は時間が経つと黄色くなり、濃い緑色をしているものは新鮮なものです。そのため、葉が濃い緑色したものを選ぶようにしましょう。
黄色に変わった葉は取り除く
ご説明の通り、スズランの葉は時間が経過すると黄色になってきます。葉が黄色くなってきた場合には、黄色くなった葉を取り除きましょう。そうすることで、ベル形の花に必要な栄養が行き渡りやすくなります。
咲き終わったお花も摘み取ってあげるとより長持ちしやすいです!
茎は斜めにカットする
水の吸い上げをよくするために、茎は斜めにカットしましょう。斜めにすることで断面積が大きくなり、水の吸い上げ効率が高まります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
スズランに限らず切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、お水と花瓶を清潔な状態で保ちましょう。特にスズランは毒が水に溶けだすので、こまめな水替えが必要です。その際、茎を切り口を切る「切り戻し』を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。
飾る場所に注意しましょう
スズランの毒は花、茎、葉など全体にあります。スズランの毒を摂取すると吐き気、嘔吐、頭痛などの症状が出ることもあります。毒は水にも溶けだすので、水替えした水を放置しないこと、そしてスズランを触った後はよく手洗いを徹底しましょう。
特にペットやお子さんがいるご家庭は十分注意し、食卓には飾らないようにし、日常の食器を花器として使うのは避けましょう!
スズランの花言葉は?
続いて、スズランの花言葉についてご紹介します。
スズランの花言葉は『再び幸せが訪れる』『幸福の再来』『純潔』
『再び幸せが訪れる』『幸福の再来』という花言葉はスズランがヨーロッパの北国の人々から春の訪れの象徴の花として認識されていることに由来しています。
また、『純潔』という花言葉はスズランの花の形が、聖母マリアのベールに似ていることが由来。スズランはヨーロッパでは聖母マリアの花とされています。
このようにスズランは幸福に関わる花言葉があるので、ウエディングシーンで人気のお花。花言葉だけでなく、清楚な花姿は真っ白なウエディングドレスとの相性も抜群で、幸せを運んできてくること間違いなしです!
スズランは春から初夏限定のお花!
ご紹介した通り、スズランはたくさんの魅力が詰まっています。ただ、切り花として出回る時期が短く、シーズンを過ぎてしまうと来年まで待たないといけない季節に左右されるお花でもありますので、お花屋さんで見かけた際は是非手に取ってみてください!ご自宅用はもちろんのこと、プレゼントの花材に選んだりして季節感を味わいましょう。
花茎が短いので、他の花材と合わせるよりも、スズランだけでまとめてブーケや花束にしてあげると、より清楚な雰囲気で特別感を出すことができます♪
5月1日の『スズランの日』は母の日にも近いので、母の日の花材としても選んでみてください!