アガパンサスは初夏から夏にかけて咲く紫色の球根花。公園や街路の花壇で植えられられていることもあり、切り花以外の場面でも見かけるのではないでしょうか?見かけるスッと伸びた茎の先に、ユリを小さくしたようなラッパのような小花を30~50輪放射状に咲かせ、涼しげな印象です。本記事ではアガパンサスの切り花を長持ちさせるお手入れ法や特徴をご紹介します。
アガパンサスの切り花は見頃の時期は?どのようなお花?
まずはアガパンサスの基本情報についてご紹介していきます。
アガパンサスの基本情報
アガパンサスはムラサキクンシラン科(ユリ科)、ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)のお花で、原産地は南アフリカです。和名は紫君子蘭(ムラサキクンシラン)で、英名はAgapamthus(アガパンサス)やAfrican-Lily(アフリカンリリー)です。Agapamthusは学名でもありますが、ギリシア語で『愛』を意味する『agape(アガペ)』と『花』を意味する『anthos(アンサスサス)』が語源となっています。
出回り時期は5月~7月で、旬の時期としてはちょうど梅雨のタイミングです。アガパンサスのつぼみは咲くものもありますが、すべてが咲くわけではなく、つぼみによっては咲かずに終わってしまうものもあります。ただ、つぼみにもかわいく色がついているので、つぼみの姿を楽しみますが、咲いた姿を楽しみたい場合は、すでに咲きかけているものを選んで購入するのがいいでしょう。
花色は青色や紫色だけでなく、白色も出回ります。白色のアガパンサスは、ウエディングのシーンでも使われることが多いです。
花嫁が幸せになるおまじないアイテムであるサムシングブルーのお花としても人気があります!
同じく初夏のお花の芍薬(シャクヤク)の切り花を長持ちさせる方法はこちらから!
アガパンサスの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?
アガパンサスは基本的には水上がりがよく、花もちがいいお花です。そんなアガパンサスの切り花をより長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。
購入時につぼみが咲きかけているものを選ぶ
基本情報でもご紹介した通り、アガパンサスの切り花のつぼみは全てが咲くものではありません。長く楽しめると思って購入しても結果として楽しめずに終わってしまうこともあります。そのため、アガパンサスが花開いた姿を楽しみたい場合は、つぼみが咲きかけているものを選ぶようにしましょう。軽く振ってみてつぼみが落ちてしまうものは、咲かずに終わってしまうことがあります。
売り物なので、お花屋さんで軽く振ってみたい場合は、店員さんに確認して挟んでからにしましょう!)
茎は斜めにカットする
水上がりをよくするために、茎は斜めにカットしましょう。お花の種類によって切り口の切り方は異なりますが、アガパンサスの切り花は斜めのカットでOK。茎を斜めに切ることで、断面積が広がり、水の吸い上げがよくなります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
アガパンサスに限らず切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、お水と花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し』を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。
花首が折れやすいので丁寧に扱おう
アガパンサスの茎はすっと長くて細く、先に多くのお花をつけるため、揺れたり負荷がかかると茎への負担が大きく折れてしまうことがあります。生ける時や水換えタイミングでは優しく、丁寧に扱いましょう。
花束やアレンジメントに入れる際は、茎のゆるやかなカーブを生かすと動きが出て素敵です!和風・洋風どちらにも合います!
アガパンサスの花言葉は?
続いて、アガパンサスの花言葉についてご紹介します。
アガパンサスの花言葉は『恋の訪れ』『愛の便り』『恋の季節』『ラブレター』『知的な装い』
基本情報でご紹介したように、アガパンサスの花の名前は愛と花を意味するギリシア語が語源となっていることから、愛や恋にまつわる花言葉がつけられています。ヨーロッパでは、古くから愛の花として親しまれ、恋人に贈られていました。大切な人へのギフトに使いたいお花ですね。
アガパンサスは梅雨の時期に旬を迎える涼しげなお花!
アガパンサスは清涼感がある見た目と色合いを持つお花で、初夏の涼しく、時に暑くなる時期にはぴったり。旬の梅雨の時期でもジメジメした憂鬱を和らげてくれます。切り花では茎が折れやすかったり、つぼみが咲きづらかったりするので、慎重にお手入れや花選びを行いましょう。
飾る際には季節のお花と合わせても、シンプルにアガパンサスだけで飾るのもおすすめ。花言葉も素敵なので、初夏のフラワーギフトにもぜひ取り入れてみてください!