カスミソウは、細かく分枝する細い枝に1㎝ほどの小花をふんわりとたくさんつけ、どんなお花とも相性が抜群で、ブーケやアレンジメントの名脇役として活躍するお花です。合わせる花材によって、華やかな雰囲気にもナチュラルなイメージにもなり、お花屋さんにとっても欠かせない花材のひとつです。カスミソウだけでまとめても清楚で可憐なブーケになり、結婚式などで見たことがあるのではないでしょうか?本記事では昔から根強い人気のカスミソウの切り花について解説します。
白のカスミソウだけを集めたブーケ
カスミソウ(かすみ草)はどんな花?
まずはカスミソウの基本情報についてご紹介していきます。
カスミソウの基本情報
カスミソウはナデシコ科ギプソフィラ属のお花で、和名は霞草、英名はGypsophila elegans、Baby’s-breath(赤ちゃんの吐息)です。見た目からは想像できませんが、実はカーネーションと同じナデシコ科なんです!
原産地はヨーロッパ〜アジア、開花時期は5〜7月で、一年中出回ります。日持ちは7日〜10日ほどと、花もちのいいお花です。1本の枝から分かれ、宙に浮くように花径1cm程度の小さな花が無数に咲く姿が霞のように美しいことから、カスミソウという名前がつけられたと言われています。
最近は、色付きの水を吸わせた『染め』のカスミソウも出回り、ピンクや青などカラーバリエーションも豊富で使い方もさまざまです。価格は1本1,000円することもあり、高価な花材です。また、豆知識になりますが、日本国内でカスミソウ生産量が一番多い都道府県は熊本県です!
鮮度の良いカスミソウ(かすみ草)の切り花の選び方は?
カスミソウは花が小さいため、新鮮なものを選ぶのは大変ですよね。そんなカスミソウの選び方をご紹介します!
花がしっかり開花し、つぼみから白い花びらが見えているものを選ぶ
カスミソウのつぼみは開花しにくいため、しっかりお花が開いた状態のものを選びましょう!つぼみの状態のお花もあるので、そういう場合はつぼみから白い花びらが見ているものを選ぶと開花して楽しむことができます。
カスミソウの花とつぼみ
茶色くなっている花があるものは避ける
カスミソウの花が茶色くなっている場合、これは古くなっているサインです。また、カスミソウは下の方の枝についているお花から枯れていくので、特に下の方のお花に注目してみましょう。花が小さいので鮮度を確かめることはことは一苦労ですが、しっかり見極めることで長く楽しむことができます!
カスミソウ(かすみ草)の切り花を長持ちさせるためには?
花持ちがよいカスミソウ。続いて、カスミソウの切り花をより長く楽しむためのお手入れ方法をご紹介します!
水あげをして、しっかり水を吸わせる
お花屋さんでは店頭に並ぶ前に水あげ処理を行いますが、購入後自宅に持ち帰る間に持って帰る間にお水が不足することもあるので、花瓶に生ける前にしっかりと水あげをしましょう。
『水あげ』とはお花全体にお水を行き渡らせる作業です。お花によっては根元を割ったり叩いたり、さまざまな処理方法がありますが、カスミソウの水揚げ法は「水を張った器の中で茎を数センチ切り、そのまま数分間茎先を水に浸けておくだけ」と簡単です♪水にしっかり浸けておくことで、水圧で水が上がり、全体に水が行き渡り、カスミソウが元気になります。
毎日花瓶の水を替え、茎を少し切り戻しをする
切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水を替え、花瓶は清潔な状態を保ちましょう!毎日水を替えるのが難しい場合は、切花延命剤を使用しましょう。切花延命剤はお花屋さんやホームセンターなどで購入できます。また、水を替える際に茎を数センチ切り、切り口を新鮮にする「切り戻し」を行うことで、水の吸い上げがよくなります。
カスミソウをドライフラワーにして楽しもう!
カスミソウはバラなどの他のお花に比べて水分量が少なく、ドライフラワーにしても楽しめるお花です!
他のドライフラワーを作るときと同じような手順となりますので、下記の流れを行いましょう。
・カスミソウを好きな長さに切り分ける
・直射日光を避け、麻紐などを使用して風通しの良い場所に吊るす
・1週間から2週間ほど乾かす
染めのカスミソウも、白のカスミソウと同様にドライフラワーになります。染めのカスミソウはドライにしてもきれいな色が保たれ、白とは違った魅力がありますので、ぜひ試みてください♪
ドライフラワーの作り方は?自作方法やドライにしやすいお花、飾り方もご紹介!
カスミソウ(かすみ草)の花言葉は?
脇役としても主役としても、さまざまなシーンで活躍するカスミソウですが、次に花言葉を紹介します。
カスミソウの花言葉は『感謝』『幸福』『清らかな心』『無邪気』
清楚な雰囲気なカスミソウにぴったりな花言葉ですね!
『感謝』『幸福』という花言葉からも、ギフトにぴったりです。
『清らかな心』という花言葉から連想されるように、真っ白で汚れのない花姿のカスミソウだけの花束はウェディングブーケとしても人気です。
同じくブライダルで使われるトルコキキョウの手入れ方法はこちらから!
カスミソウ(かすみ草)の切り花のまとめ
ここまでカスミソウについて解説してきました。
最後に本記事でご紹介したカスミソウの切り花についてまとめます。
・水上がりが良く、花もちも良いため、手間のかからないお花♪
・脇役としてのイメージが強いですが、カスミソウだけのブーケも近年人気に!
・生花として楽しんだ後はドライフラワーでも楽しみましょう!