蝶のような小さな花びらがひらひらと舞うような様子が華やかなオンシジウム。鮮やかな黄色のお花は非常に華やかで、お祝いのスタンド花や新年を祝うお正月のお花にも活用され、パッと目を引くお花です。本記事ではオンシジウムの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
オンシジウムの切り花の値段は?どんな花?
まずはオンシジウムの基本情報についてご紹介していきます。
オンシジウムの基本情報
オンシジウムはラン科オンシジウム属のお花で、原産地は中央アメリカ・南アメリカです。和名はスズメが枝に止まる様子から『雀蘭(スズメラン)』、英名は蝶が舞い飛ぶ様子から『Butterfly orchid(バタフライオーキッド)』、また女性がスカートを広げて優雅に踊っている様子から『Dancing lady orchid(ダンシング レディーオーキッド)』と呼ばれています。
開花期は9~10月、旬は9~12月と秋から冬が見頃のお花ですが、お花屋さんにはオールシーズン出回ります。オンシジウムの切り花の流通量の半分以上がシンガポールやマレーシアなどからの輸入物ですが、最近では静岡・徳島・福岡・沖縄などの国内産のものも出回っています。
日持ちは1週間~10日ほどとほどほどの期間楽しめるお花ですが、よく出回る同じラン科のデンファレやモカラに比べてやや短めです。お店によって値段は異なりますが、オンシジウムの切り花は500円〜600円前後で購入できます。
参考:JAしみずの主な農産物
アレンジメントや花束に動きを出したり、長いまま1本で大胆に飾っても素敵です!
オンシジウムの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、オンシジウムの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。
購入時にハリや艶があるものを選ぶ
オンシジウムは柔らかなお花が縦に連なるお花です。その花は下から順に咲いてくるので、切り口に近い下の方のお花のハリや艶を確認するようにしましょう。時間が経過すると縁が縮れて、傷んでる事があります。
1日1回、霧吹きで水分を与える
オンシジウムは乾燥に弱いので、1日1回程度霧吹きで水分を与えるようにしましょう。飾る場所についても夏場はクーラーの風、冬場は暖房の風が直接当たらない場所に飾ると長く楽しめます。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
オンシジウムの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。切り口は断面積を広げるため、斜めにカットしましょう。
暑さには弱いので、暑すぎない時期に飾るのがおすすめです◎
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オンシジウムの花言葉は?
続いてオンシジウムの花言葉についてご紹介します。
オンシジウムの花言葉は『清楚』『可憐』『一緒に踊って』
これらの花言葉はオンシジウムの可憐で清楚な花姿から付けられています。『一緒に踊って』はひらひらと舞う姿がまるでスカートを広げて踊っているように見える姿から付けられています。
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黄色の花色ではない品種「シャリーベイビー」
オンシジウムといえば黄色の花色が特徴的なお花の印象が強く、主流ですが、チョコレートのような甘い香りがするピンク系の『シャリーベイビー』という品種(写真)も出回ります。また、濃い茶色の斑点が特徴的な『ワイルドキャット』なども出回っています。一風変わった雰囲気で別のお花と見間違えるほど見慣れない品種なので、お花屋さんで見かけた際にはぜひ手に取ってみてください!
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オンシジウムはパっと目を引く豪華なお花!お祝いの場面にピッタリ!
オンシジウムはスタンド花のお花としても活躍するお花です。黄色は明るく、前向きで華やかな印象が与える色のため、オンシジウムは祝いの場で需要があります。ラン科のお花は華やかさがあり、重厚感もあるので、格式高い場面で使われる事が多いですが、オンシジウムの花は軽やかでナチュラルなのでご自宅用でも飾りやすいですね。乾燥させないようにお手入れしながら、長く楽しんでください。