シャクヤク(芍薬)の切り花を長持ちさせるお手入方法は?日持ちや品種や花言葉を解説!【切り花図鑑】

初夏の花の中でひときわ存在感のあるシャクヤク。つぼみの状態から大輪の花へ開いていく様子がとても魅力的で、香りもよく、初夏にぜひ楽しみたいお花のひとつです!ただ、ものによっては蕾の状態から開かずに終わってしまうこともあるのでしっかりお手入れすることが必要だったります。本記事ではシャクヤクの切り花を長持ちさせる手入れ法や特徴を解説します。

みほさん

開き始めるとすぐに咲き進んでしまうため、おうちでゆっくり鑑賞できるタイミングで購入するのがおすすめです。

シャクヤクの切り花の出回り時期は?どのようなお花?

まずはシャクヤクの基本情報についてご紹介していきます。

シャクヤクの基本情報

シャクヤクはボタン科ボタン属のお花で、和名は芍薬(シャクヤク)、英名はChinese peonyです。その名が示す通り、消炎、鎮痛、抗菌などに作用する薬草として中国から渡来しましたが、その美しさから鑑賞を楽しむお花となりました。同じボタン科のボタンの花も似たような見た目をしており、お花だけをみても違いが分かりづかったりします。

開花期は5月~6月で、お花屋さんには4月頃から出回ります。長野県はシャクヤクの生産量が一番多い都道府県です。

お店では基本的に蕾(つぼみ)の状態のもの入荷され、花が開くと蕾の状態からは想像できないほどの豪華な大輪の花が咲きます。ただ、すべての蕾が花開くわけではなく、ものによっては咲かずに終わってしまうこともあるので、どのくらい固いつぼみを買うかがポイントになります。固すぎるつぼみは開かずに終わってしまう可能性が高くなるため、少しほころんだ状態のものを購入するようにしましょう!

参考:長野県庁 シャクヤク

みほさん

ボタンとシャクヤクの違いは①香り、②葉の形、③蕾の形などで見分けられます。

シャクヤクの切り花を長持ちさせるためには?

つぼみの状態で購入したシャクヤクを美しく咲かせ、艶やかな大輪へと花開く姿を楽しみたいですよね。まずは、シャクヤクのお手入れ方法について紹介します。

蕾についている表面の蜜を洗い流す

シャクヤクの蕾には糊状の蜜がついています。花びらがほどけていないつぼみは、花を生ける前にその蜜を水で丁寧に洗い流すか、濡れタオルで拭いてあげましょう。蜜を洗い流すと、花びらが開きやすくなります。
ただ、これはまだ蕾の状態のお手入れ方法なので、開き始めたお花は絶対に水で洗わないようにしましょう!傷がついたり蒸れてしまい、逆に状態が悪くなってしまいます。蜜を洗い流した蕾は、指の腹で優しくほぐして、開花の手助けをしてあげましょう。

生ける前に不要な葉を取り除く

ご紹介の通り、シャクヤクの茎には葉が付いています。生ける際に必要以上に葉が付いていると、葉から水分が蒸散してしまいます。すでにお花屋さんで処理されている場合がほとんどですが、適度に取り除き、お花に水が行き渡るようにしましょう。

みほさん

生ける際に葉が水に浸かってしまうと葉が腐りやすくなり、水が汚れてしまう原因にもなるため、水に浸かる部分の葉も取り除きましょう。

しっかり水揚げをする

シャクヤクをお花屋さんで購入してきたら、まずお水を吸わせる水揚げを行ないましょう。茎は斜めにカットし、水を吸い上げる断面を広くします。茎を切った際に、茎の中心に白いふわふわしたワタのようなものが入っているので、ハサミやナイフでこそげとりましょう。

できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う

切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。特にシャクヤクが旬を迎える5月、6月は日によって気温が高く、日持ちがしづらくなる時期になるので、しっかり花瓶とお水の手入れをしましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し』を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。

みほさん

つぼみから開花させるのにコツが必要だったり、咲き始めると一気に咲き進んでしまって、手入れが何かと難しいシャクヤク。しっかり手入れして長く楽しみましょう!

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シャクヤクの花言葉は?

続いてシャクヤクの花言葉についてご紹介します。

シャクヤクの花言葉は『恥じらい』『謙遜』

シャクヤクは、夕方になると花を閉じてしまう性質があり(切り花は閉じません)、恥ずかしがり屋の妖精がこの花に隠れたら花ごと赤くなった、というイギリスの民話が由来となり花言葉が付けられています。また、シャクヤクは色ごとにも花言葉があります。

ピンク:はにかみ

白:幸せな結婚

赤:誠実

シャクヤクの人気の品種は?

出回っているシャクヤクには『和シャクヤク』と『洋シャクヤク』があります。


『和シャクヤク』は日本生まれのシャクヤクのことで、中心が見える一重咲きや、中心に花びらが多い翁咲きなどの咲き方が多くあります。代表の品種はコーラルキング(一重咲き)や富士(翁咲き)です。


『洋シャクヤク』は中国からヨーロッパに渡り、ヨーロッパで品種改良されたもののことです。花びらが多く、バラのように咲くものや、香りがよいものが多いです。
代表的な品種はサラナルベール(バラ咲き)やユニバースター(八重咲き)です。

シャクヤクは初夏限定のお花!咲いた花姿は圧倒的な存在感!

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があるように、満開のシャクヤクは女性の美しさを形容するほどと魅力的です。蕾の状態にしっかりお手入れしてあげれば、花が開き、満開時は圧巻!!5月になると春のお花から初夏〜夏のお花へラインナップも大きく変わり、シャクヤクはその初夏のお花として愛されるお花です。出回るのは5月〜6月と時期が限られていますので、初夏の時期には是非飾ってみてください♪

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みほさん

シャクヤクは5月の誕生花でもあり、時期的にも母の日のプレゼントで選ばれることもあります。ダイナミックで良い香りをするシャクヤクはきっと喜んでもらえると思います!

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