スタンド花の立て札の書き方|開店祝いや舞台のお祝いで知っておくべきマナーとは

開店祝いや御出演祝いなどのお祝いのシーンでお店の前や会場で見かけるスタンド花。通常のアレンジメントと比較して華やかで、贈り先の方に非常に喜ばれます。そのスタンド花には立て札が添えられますが、どのような内容を書くのかご存知でしょうか。本記事ではスタンド花に添えられる立て札の書き方についてご説明します。

スタンド花とは

まず、最初にスタンド花についてご紹介します。

スタンド花ってどんなもの?

スタンド花とはスタンド台に専用のバケツや花器をセットして、お花をアレンジする大きめのアレンジメントです。金額は15,000円〜と、アレンジメントの中では高価であり、上段・下段の2段に分けて飾られることもあります。通常のアレンジメントと比較しても花の量も多く、立体感があり、豪華な印象を受けます。

スタンド花を送る目的・シーン

スタンド花は主にお祝いの目的で贈られます。一言でお祝いと言っても、シーンは様々で例を挙げると以下のような場面で贈られます。

お祝い目的でスタンド花を贈るシーン

開店祝い・開院祝い・開業祝い・周年祝い・就任祝い・上場祝い・公演祝い・結婚祝い・退職祝い・当選祝いなど

これらのスタンド花はライブ会場や公演の入り口やテレビショーなどの舞台にも置かれ、華やかにする役割も担います。また、前向きなシーン以外に弔事の場でも贈られることがあり、葬儀の際に見かけることもあります。弔事の場では故人への弔意を込めて贈られます。

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立て札とは

続いて、立て札についてご紹介します。

立て札のサイズは?立て札の基本情報

立て札はスタンド花やお祝いの胡蝶蘭の中に添えられる札です。立て札は「どのような目的で贈っているか」「どなたから贈られているか」「どなた宛に贈るのか」を伝えるために添えられます。立て札があることで「誰から誰宛にどのような目的で贈られたか」が明確になります。プレートのサイズは20cm×50cm程度の大きさが一般的です。

立て札の種類

立て札は「木札」「紙札」の2つに分かれます。木札は木板でできており、主にフォーマルな場面で使用されます。例えば、ご移転や上場などのビジネスで贈るシーンなどです。一方、紙札は厚紙でできており、木札と比較してカジュアルなシーンや相手に贈る場面で使用されます。友人のご結婚など個人的にお祝いする場合は厚紙でもよいでしょう。立て札は名札棒と呼ばれる棒に立て札を取り付け、飾ります。

「縦書き・横書き」はどちらが一般的?

立て札は縦書きのものと横書きのものの2パターンに分かれます。明確にどちらの書き方が適切というルールはありませんが、スタンド花はボリュームがあり立体感のある作りとなっているため、トップのお花の上に飾りやすい横書きで書かれることが多いです。一方、胡蝶蘭の祝い花の場合は縦書きで書かれることが一般的です。

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立て札の書き方

この立て札はどのように書くのか、立て札の書き方をご紹介します。

立て札の書き方

立て札には①飾り文字、②送り先(贈る相手)、③送り主(贈った方)の3つの項目を記載します。特に①飾り文字、③送り主は必須で記載します。

​​飾り文字

飾り文字は立て札の中央上部に書かれる文字です。どのような目的で送っているのかを伝えるために記載します。飾り文字の語句はシーンによって異なり、文字の色は目的によっても変わります。大きくお祝いのシーン、お悔やみのシーンの2パターンに分かれます。

お祝いの場合

お祝い目的で贈る場合、飾り文字は「祝」「御祝」を使用します。この2つはどのようなシーンでも活用できます。開店など贈るシーンによっても、表現を変えることができます。お祝いの場合、飾り文字の色は「朱色」で書かれます。

お悔やみの場合

弔事などのお悔やみで贈る場合、飾り文字は「供」「御供」を使用します。お祝いと比べ、お悔やみでお花を贈るシーンは限られるため、表現を使い分けることはあまりありません。飾り文字の色は「黒色」で書かれます。

<よく使用される飾り文字一覧>

お祝い全般 祝、御祝、○○ おめでとうございます
開店祝い 祝開店、開店御祝、開店祝、祝リニューアルオープン
開院祝い 祝開院、開院御祝、開院祝
開業祝い 祝開業、開業御祝、開業祝
周年祝い 祝○周年
就任祝い 祝就任、就任御祝、就任祝
上場祝い 祝上場、上場御祝、就任祝
公演祝い 祝公演、上場御祝、就任祝
結婚祝い 祝結婚、結婚御祝、結婚祝

 

退職祝い 祝退職、退職御祝、退職祝
当選祝い 祝当選、当選御祝、当選祝
弔事 供、御供、敬供、弔、供 ○周忌


送り先の名前

送り先の名前は基本的に書かなくても問題ありません。スタンド花が届けられている時点で誰宛に送られているか明確であることが理由です。また、立て札のスペースも限られているため、送り先名が省略されることがあります。

ただ、贈るシーンによっては省略せずに送り先名を記載してあげることで送り先の方に喜ばれることがあります。例えば就任祝いの場合はお相手の方が重要なポジションに就任際のお祝いのため、役職名を記載すると贈った目的が伝わりやすくなります。また、開店祝いでは店舗名を記載することで、外を通る方に伝わりやすくなるため、宣伝効果につながる場合があります。

その他、1会場で複数のイベントが実施することがある「出演・公演祝い」や「結婚祝い」については、送り先を記載することで誤ることなく届けることができます。

送り主(依頼主)

スタンド花では送り主名(依頼主名)を明記することがマナーです。送り主名が書かれていないと、送り先の方はどなたからお花が届いたか分からなくなってしまいます。

個人のみ 花田 花子
連名 花田 花子、木田 枝男
グループ 営業部一同、○○高校サッカー部○期一同、
会社名のみ ○○株式会社、株式会社○○
会社+個人名 ○○株式会社 花田 花子
会社+役職+個人名 ○○株式会社 代表取締役社長 花田 花子

スタンド花を注文・贈る際の注意点

続いて、スタンド花を注文し、贈る際に気をつけたい注意点をご紹介します。

スタンド花を贈る場合は前もって予約する

スタンド花はお花をセットするためのスタンド台や大量のお花の準備が必要となります。お花屋さんでは仕入れのタイミングが決まっており、色やお花の種類を指定したい場合、お店にお花の在庫がない場合があります。また、お祝い花の配達の準備や手配をしなくてはならないため、事前に予定を押さえておく必要もあります。贈る予定がある場合は1週間以上前に連絡するようにしましょう。

スタンド台の回収を依頼する

スタンドに生けたお花は1週間〜2週間程度で枯れてしまい、枯れた後は片付けが必要です。スタンド台はお花屋さんに返却する必要があり、その回収ができるかお花屋さんに確認しましょう。

送り先に連絡を入れる

スタンド花は1週間〜2週間の間、一定のスペースが必要となる飾りものです。送り先に迷惑がかからないよう、事前に連絡を入れると親切です。

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スタンド花を贈る際は、失礼がないようにルールを調べよう

スタンド花は送り先の大切なライフイベントや門出を祝うビジネスシーンで贈られ、重要度が高い場面で贈る贈り物です。ただ、贈る機会が少ないことやお花のことがよく分からないという方も多く、手探りで注文しなくてはならないことがあると思います。単価としては1万円以上する高価な贈り物となるため、不安な場合はお花屋さんに状況を説明し、助言をもらいながら注文するようにしましょう。

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