バーゼリアはクリスマスの時期を中心に出回るネイティブフラワー。丸い実のような部分は、お花(つぼみ)の集合体で、個性的です。本記事ではバーゼリアの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
バーゼリアの切り花の出回り時期は?
まずはバーゼリアの基本情報についてご紹介していきます。
バーゼリアの基本情報
バーゼリアはブルニア科バーゼリア属のお花で、原産地は南アフリカのネイティブフラワーです。英名はBerzelia。バーゼリアの丸い部分はお花ではなく、蕾。バーゼリアは秋になると蕾が緑に色づき、4月から5月になると蕾が膨らみ、小さな白い花を咲かせます。切り花としては蕾を楽しむ植物とされています。
出回り時期についてお花屋さんには年中出回りますが、多くが輸入物で、出回り量が多いのは秋〜冬。特にクリスマス前に見かける機会が多いです。日持ちは2週間と長く楽しめ、乾燥にも強く、ドライフラワーにも向いています。ドライにしても色合いがほとんど変わらないので、リースやドライブーケ、スワッグでも活躍します。
花色は緑色、白色、茶色や赤く色づいたものも出回るなどなどのカラーバリエーションが豊富で、品種によってつぼみも大きさも様々です。品種としては小粒でグリーン〜黄色〜ブラウンの色味を持つ「ラヌギノーサ」、「基本的には丸いつぼみを楽しむ植物ですが、緑色のつぼみは飾っているうちにクリーム色のお花を咲かせます。
また、バーゼリアは同じブルニア科のブルニアとよく似ています。バーゼリアは緑色や茶色系のものが多いのに対し、ブルニアはシルバー系がほとんどです。また、ブルニアに比べ、バーゼリアのほうが粒が小さめなもの特徴です。ブルニアもクリスマスリースとして利用されるため、用途も近いです。
グリーン系のバーゼリアはクリスマスのアレンジにぴったりです。
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バーゼリアの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、バーゼリアの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。
黒ずみがないものを選ぶ
バーゼリアのお花(つぼみ)部分は時間が経過すると黒ずんで焦げのような見た目になります。そのため、バーゼリアを購入する場合は黒ずみがないものを選びましょう。そして、お手入れしていく中で黒ずみが発生した場合は取り除くと状態を維持しやすいです。
茎の切り口に『割り』を入れる
バーゼリアの枝は固く、水を吸い上げにくいので、ハサミで切り口に十字に『割り』を入れることで、水を吸い上げやすくなります。元々、水が下がりにくいですが、枝もののお手入れ方法と同様のお手入れをしましょう。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
バーゼリアの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。(バーゼリアは切り戻しをこまめに行わなくても、十分長く楽しむことができます。)
ドライフラワーにして楽しもう!
バーゼリアはブルニアと同様、元々水分量が少なく、ドライフラワーとしても楽しめるお花です。茎を麻ひもで縛り、風通しの良い場所で吊るして乾かすハンギング法で簡単にドライにできます。
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バーゼリアの花言葉は?
続いてバーゼリアの花言葉についてご紹介します。
バーゼリアの花言葉は『情熱』『小さな勇気』
『情熱』という花言葉は、ひとつのつぼみからたくさんの小さいお花が一斉に咲き始める様子からつけられたと言われています。また、『小さな勇気』という花言葉は、小さなお花が身を寄せ合って、ひとつの大きな花に見せる様子が由来となっています。
ネイティブフラワーやコニファーと飾って楽しもう
バーゼリアは丸いお花(つぼみ)を持つ個性的な見た目のお花。そのため、他のネイティブフラワーとの相性が良く、生花やスワッグなど楽しみ方がたくさんあります。また、バーゼリアの葉はスギのような見た目や感触のため、同じ時期に多く出回るヒムロスギやクジャクヒバのようなコニファーとも合わせやすいです。是非、クリスマスリースや冬らしいスワッグの花材としても選んでみてください!