お正月に欠かせない縁起木の千両(センリョウ)。1本の枝にたくさんの実をつける様子を『お金が増える』ことに例え、商売繁盛の縁起物としても定番の花材です。鮮やかな赤い実と濃い緑の葉のコントラストが美しく、お正月を華やかに彩ります。
本記事では千両(センリョウ)の切り花を長持ちさせるお手入れ方法や価格、花言葉についてご紹介します。
千両(センリョウ)の切り花の日持ちはどのくらい?どんな花?
まずは千両(センリョウ)の基本情報についてご紹介していきます。
千両(センリョウ)の基本情報
千両(センリョウ)はセンリョウ科センリョウ属のお花で、原産地は日本・東南アジア・台湾です。お花屋さんにはクリスマス以降の年の暮れから新年にかけて出回り、お正月には欠かせない花材の一つです。通常センリョウは横に広がって育つものですが、切り花として出荷されるものは茎がまっすぐになるように1本1本矯正されて、非常に手間をかけて育てられているので、品質にもよりますが価格は1,000円近くする場合(ものによってはそれ以上する場合)があります。
センリョウは品質が良いものであれば1か月ほど日持ちする花もちのいい花材です。ただ、実はポロポロと落ちやすいやすいので、扱う場合は衝撃に気をつける必要があります。
同じお正月花材の定番の南天(ナンテン)や万両(マンリョウ)と似ていますが、南天(ナンテン)は実が葡萄の房のように垂れ下がり、万両(マンリョウ)はサクランボのように2つセットで実が垂れ下がり、千両(センリョウ)は葉の上に実が上向きに付くのが特徴です。
↑南天(ナンテン)
↑万両(マンリョウ)
赤色だけでなく、金運アップにつながるという黄色のものもあります!
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千両(センリョウ)の切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?
続いて、千両(センリョウ)の切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。もともと丈夫で長持ちするお花ですが、正しいお手入れ方法でさらに長く楽しみましょう。
暖房の風が直接当たらない場所に飾る
千両に限りませんが、植物は乾燥に弱いです。冬の時期は暖房を付けることが多いため、エアコンの風が直接当たる場所を避けて飾るようにしましょう。
茎の切り口に『割り』を入れたり、茎を叩く
千両(センリョウ)の枝は固く、水を吸い上げにくいので、ハサミで切り口に十字に『割り』を入れたり、ハンマーなどで茎を叩き茎を細かくすることで、水を吸い上げやすくなります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
千両(センリョウ)の切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。
元気がなくなったら深水に浸けて水揚げする
それでも葉がクタッとなり、元気がない場合は水揚げをしましょう。センリョウを新聞紙などの紙で包み、深めに水を張ったバケツや桶に入れて数時間浸すことで水をしっかりと吸わせることができます。
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千両(センリョウ)の花言葉は?
続いて千両(センリョウ)の花言葉についてご紹介します。
千両(センリョウ)の花言葉は『富』『財産』『利益』『裕福』
センリョウは正月飾りとして非常に縁起のいい花言葉が付けられています。ご自宅用はもちろん、商売をされている方への贈り物としてもぴったりです。
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縁起木の千両(センリョウ)を飾って、よいお正月を迎えよう!
お正月には千両(センリョウ)の他にも松や南天(ナンテン)などの縁起物がたくさんお花屋さんに並びます。センリョウは菊や松、ロウバイなどのお正月花材と組み合わせて飾るとより正月の雰囲気を味わうことができ、洋風のアレンジにもよく合います。出回る機会が非常に短く、特別感のある実ものなので、縁起のいい他の植物とともに飾ってお正月を迎えてみてください。