しなやかな茎の先に花を連ねるフリージア。春のお花は香りが楽しめるものが多く、中でもフリージアはフルーティな香りが魅力的です。本記事ではフリージアの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
フリージアの切り花の日持ちはどのくらい?どんな花?
まずはフリージアの基本情報についてご紹介していきます。
フリージアの基本情報
フリージアはアヤメ科フリージア属のお花で、原産地は南アフリカです。和名は『浅黄水仙(アサギスイセン)』『香雪蘭(コウセツラン)』で、英名は『Freesia』です。フリージアはデンマークの植物学者のエクロンさんにより発見され、そのエクロン氏の親友である医師「フリーゼさん」にちなみ、この花を『フリージア』と名付けたと言われています。
よく見かける花色は黄色と白ですが、それ以外にもピンクや紫色のものも出回ります。球根付きで出回ることもあり、水耕栽培で楽しむことができます。値段は300円ほどと比較的買い求めやすいお花です。
春のお花として認識されていますが、お花屋さんにはお正月用の花材としての需要が多く、旬は2月~3月頃です。おしとやかなたたずまいをしていることから生け花の花材としても人気が高く、お花だけでなく細長い葉も使われます。
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フリージアの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?
フリージアは特別難しいお手入れがなく、手軽に飾りやすいお花です。そんなフリージアの切り花を長持させるお手入れ方法にを見ていきましょう。
咲き終えた花を摘み取る
細い茎先に多数の蕾は順番に咲いていきます。茎に近い蕾から順番に先端に向かって咲いてくるので、咲き終えたお花は摘み取るようにしましょう。そうすることで、先端の小さな蕾も咲き、長く楽しむことができます。(先端の蕾が咲く前に力尽きてしまうことはあります。)
茎の切り口を水平にカットする
フリージアは球根花で元々の水分量が多い植物です。同じ球根花のチューリップと同様に、切り口は水平にカットするようにしましょう。
水の量は浅めにする
フリージアは水上がりが良いお花のため、水の量は少なくても水が細くすることはありません。水量が多いと茎が傷む原因となるため、花瓶のサイズにもよりますが5cm程度のお水を入れてあげれば問題ありません。
ぬめりがある場合は洗い流したり、切り戻しを行う
水に浸っている茎にぬめりがある場合は洗い流したり、切り戻しをしましょう。ぬめりがあると、水が汚れたり、導管が詰まってしまいお水が吸収できなくなる原因となります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
フリージアの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行いましょう。旬を迎える時期は気温が低いため、2〜3日に一回程度替えてあげれば大丈夫です。花瓶は食器用洗剤で洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。
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フリージアの花言葉は?
続いてフリージアの花言葉についてご紹介します。
フリージアの花言葉は『無邪気』『親愛』
『無邪気』という花言葉は、特徴である黄色の花色フリージアが、多くの人を元気にさせることからつけられたと言われています。また、『親愛』は、発見者の親友である医師の名前にちなんで付けられたことが由来し、花言葉がつけられたと言われています。
フリージアは甘い香りが魅力。春の香りの楽しもう。
飾り始めのフリージアは蕾が多く、控えめな印象ですが、花開くと華やかな印象になります。花が開くといい香りがお部屋全体に広がり、嗅覚でも楽しむことができます。旬を迎える2月〜3月は他の春のお花も見頃になる時期で、スイートピーやラナンキュラスなどの春のお花と合わせて飾り、季節感を味わうことできます。また、フリージアのみを飾り、すらっと伸びる茎を生かして飾るのもおすすです。他にも、球根付きのものが並ぶこともあるので、香りだけでなく、水耕栽培という違う楽しみ方もしてみてください。
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