カーネーションの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?水の量、花言葉も解説!【切り花図鑑】

カーネーションといえば、母の日の定番の花材として愛されているお花。「母の日」のシーズンを始めとして、1年中出回り、咲き方やカラーバリエーションが豊富で長持ちするため、花束やフラワーアレンジメントにもよく使用される花材でもあります。本記事ではそんなカーネーションの切り花を長持ちさせる方法や適切な水量、花言葉について説明していきます。

カーネーションの切り花の値段は?どんな花?

まずはカーネーションの基本情報についてご紹介していきます。

カーネーションの基本情報

カーネーションはナデシコ科ナデシコ属のお花で、英名はCarnation、和名は阿蘭陀石竹(オランダセキチク)といいます。カーネーションはいつにお花屋さんに行っても見かけるほどの人気の高いお花でオールシーズン出回り、価格も1本150円~300円と手に入りやすいお花の一つです。

カーネーションは大きく2つに分かれます。一つは一本の茎に一輪咲くスタンダード咲きのもの、そして複数輪咲くスプレーカーネーションです。スタンダード咲きのカーネーションは開花すると5cm以上になり非常に大きいのに対して、スプレーカーネーションは一つ一つのお花が小さく、蕾の状態のものも出回ります。しっかりお手入れすると蕾も咲いて、長く楽しむことができます。

日持ちは夏場は7日以上、お花が日持ちしやすい冬場は14日以上と長く楽しむことが出来ます。カーネーションの切り花は近年、コロンビア産の高品質な輸入物が多くなっていますが、産地は日本全国にあり、国内生産量はキク、バラに次いで第3位とメジャーなお花です。

参考:農林水産省:令和3年産花きの作付(収穫)面積及び出荷量

みほさん

カーネーションの出回りが多くなるのは母の日がある4月後半から5月上旬にかけてです。鉢物の人気も非常に高いです。

カーネーションの切り花を長持ちするお手入れ方法は?

先ほどご紹介した通り、カーネーションの切り花は比較的長持ちします。より長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。

不要な葉や水に浸かる部分の葉を取り除く

カーネーションには細長い葉が付います。この葉は傷みやすく、葉が多いと水分が抜けていくため、不要なものは整理しましょう。茎を短めにして生ける場合、この葉が水に浸かってしまうことがあるため、このような場合は必ず取り除くようにしましょう。

葉はハサミでカットするのではなく、付け根に対して葉をめくるように取り除くと、取り残しなく処理できます。

節が折れやすいので注意して扱う

カーネーションの茎には節(ふし)と呼ばれる太くなっている関節があります。この節は衝撃に弱く、非常に折れやすいので、丁寧に扱いましょう。特にラッピングを外す時や葉を取り除く際には細心の注意が必要となります。

節の上をカットする

カーネーションの茎をカットする際は節の上をカットするようにしましょう。切り口から節間が短いと水の吸収が弱くなり、長いと水が吸収しやすくなる性質があるため、カーネーションの場合はカットする部分が重要です。

水の量は少なめにしよう

基本的に切り花は水に触れる面積が広いと、茎が傷みやすくなります。カーネーションの茎は弱く傷みやすいので、花瓶の水の量は少なめにしましょう。カーネーションは水が下がりにくいお花なので、少なめ(5cm以下)でも大丈夫です。

茎は斜めにカットし、水切りをしよう

水の吸い上げをよくするために、切り口は斜めにカットし、断面積を広げましょう。広げることで、お水の吸収がしやすくなります。また、茎をカットする場合はバケツに水を張り水中でカットする「水切り」を行うと、茎の中に空気の侵入を防ぐことができ、より水上がりがよくなります。

できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う

カーネーションに限らず、切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。特にカーネーションは数日経過すると、水に触れていた部分の茎の正面が剥がれ、ジュクジュクとしてくるので、その部分は定期的に確認し、切り戻す必要があります。

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みほさん

基本的にはスタンダード咲き、スプレー咲きでも同じお手入れで大丈夫です。スプレーカーネーションの方が茎が細いので、注意して扱いましょう。

新鮮なカーネーションの切り花の選び方は?

カーネーションを購入する際、あるポイントを確認すると状態がわかります。続いて、新鮮なカーネーションの切り花の見分け方をご紹介します。

ガクの鮮度を確かめる

花色や花びらの状態では鮮度の判断が難しいカーネーションですが、花の下の緑色の「ガク」を確認することで鮮度を知ることができます。古くなっているものは色が茶色くなったり、水分量がなく中がスカスカしていることがあります。先端まで緑色で、張りのあるものを選びましょう。

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カーネーションの花言葉は?

続いて、カーネーションの花言葉をご紹介します。

カーネーション全体の花言葉は『あなたを熱愛します』『純粋な愛』『無垢で深い愛』

カーネーションは色事にも花言葉が付けられています。

花色 花言葉
「母への愛」
「純粋な愛」
ピンク 「女性の愛」「感謝」
黄色 「軽蔑」
「誇り」「気品」
「永遠の幸福」

みほさん

赤いカーネーションは母の日定番の色です。まさに母の日ぴったりの花言葉が付けられています。

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カーネーションの咲き方はどんなものがある?

紹介してきたカーネーションですが、種類によって咲き方が大きく異なります。咲き方を見ていきましょう。

剣弁咲き

花びらの縁がギザギザしていて、たくさんの花びらが重なり合っているタイプです。多くの人が「カーネーション」と聞いて思い浮かべるのは、この剣弁咲きです。

丸弁咲き

花びらの縁にギザギザがない、またはギザギザが少ないタイプです。剣弁咲きよりもふんわりと優しく落ち着いた印象になります。

スター咲き

先端がギザギザした細い花びらが、剣のように尖っている形です。個性的な形がアクセントになります。

一重咲き

ナデシコと見分けがつきにくい咲き方です。ナチュラルな印象になります。

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みほさん

スター咲き、一重咲きは主に枝分かれしたスプレーカーネーションで見られる咲き方です。

カーネーションをしっかりお手入れして蕾まで咲かせよう。

カーネーションは日持ちもよく、長く楽しむことができ、オールシーズン多くの方に愛されるお花です。不要な葉を取り除き、節の上をカットするだけでより長く楽しむことができます。スプレー咲きのカーネーションは蕾までしっかりと咲かせるため、硬く咲きそうにない場合は茎を短くしてお水を水やすくしてあげましょう!

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