カンパニュラは縦に並んだベル型のお花が可愛い、初夏のお花です。原産地の南ヨーロッパでは1800年代から栽培が始まり、日本には明治時代から出回っている歴史あるお花です。本記事では、カンパニュラの切り花を長持ちさせる方法から特徴、種類について解説します。
風鈴の形にも似ていることから風鈴草とも呼ばれています。いかにも涼しげなお花です。
カンパニュラはどのような花?
まずはカンパニュラの基本情報についてご紹介していきます。
カンパニュラの基本情報
カンパニュラ(カンパニュラ・メディウム)はキキョウ科カンパニュラ属(ホタルブクロ属)のお花で、和名は風鈴草(フウリンソウ)、釣鐘草(ツリガネソウ)、英名はBellflower、Canterbury bellsと言います。
カンパニュラとはラテン語で『小さな鐘』という意味で、その名の通り、一つ一つのお花がベルのような形をしています。
お花屋さんに出回る時期は11月~8月で、旬は5月~6月です。日持ちは5日~7日ほどで、切り花では普通の日持ちです。原産地は南ヨーロッパで、日本では岩手県をはじめとして全国で栽培されています。特に岩手県花巻市は国内トップの生産量です。
参考:JAいわて花巻
花色は薄紫、濃い紫、白、ピンクなど優しい色です。そのまま生けても、短く切って分けて生けても可愛いです。品種名のチャンピオンに色の名前を合わせたチャンピオンスカイブルー、チャンピオンピンク、チャンピオンホワイトといったチャンピオンシリーズが主流となっています。
出回るシーズンが決まっているので、お花屋さんで見かけたらぜひ手に取って楽しみたいですね
カンパニュラの切り花を長持ちさせるためには?
カンパニュラは暑くなり始める時期に旬を迎えるので手入れが必要です。続いて、カンパニュラの切り花を長持ちさせる手入れ方法を見ていきましょう。
まず新鮮なカンパニュラを購入しよう
カンパニュラをお花屋さんで購入する際、状態の良いカンパニュラを選びましょう。とはいえ、どれも一緒に見えると思いますが、下記のポイントを見てください。
①茎がしっかりしているもの
②葉に艶があるもの
③花びらの縁までみずみずしいもの
カンパニュラの茎はしっかりしており硬く、葉が付いています。花はもちろん、茎や葉の状態も見ながらまずは傷んでいないか確認してみましょう。
生ける前に不要な葉を取り除く
ご紹介の通り、カンパニュラの茎には葉が付いています。生ける際に必要以上に葉が付いていると、水分などの栄養はが花に行き渡りづらくなります。また、葉が水に浸かると葉が腐り、水が汚れてしまう原因にもなるため、水に浸かる部分の葉も取り除きましょう。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。特にカンパニュラが旬を迎える5月、6月は日によって気温が高く、日持ちがしづらくなる時期になるので、しっかり花瓶とお水の手入れをしましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し』を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。
湯上げを実施しよう
上記を行っても元気にならない場合は湯上げを行いましょう。沸騰させたお湯に切り口を10~20秒ほど浸すことで茎中のバクテリアが死滅し、水の通り道の導管から空気が抜けるようになります。湯上げを行う際は新聞紙などでカンパニュラをしっかり覆ってあげることで暑い湯気などからお花を守るようにしましょう。
カンパニュラは可愛らしいお花ですが、意外にも茎はしっかりしているんですね。
カンパニュラの花言葉は?
続いてカンパニュラの花言葉についてご紹介します。
カンパニュラの花言葉は『感謝』『誠実』『節操』
カンパニュラの花は、釣り鐘のような形をしていることが特徴です。この花の姿から、教会の鐘が連想され、『誠実』や『節操』といった花言葉がついたとされています
カンパニュラは母の日のお花としても用いられるお花
カンパニュラの『感謝』の花言葉や可愛らしい見た目、そして旬の時期が母の日のある5月ということで、母の日のお花として用いられることもあります。特に母の日の花はピンクや赤いカーネーションのイメージがありますが、カンパニュラは紫など色味もあるので、一風変わった雰囲気のブーケやアレンジメントをプレゼントする場合におすすめの花材の一つです。
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青や紫といった色のお花は意外にも少なく、お店等で染色して用いることもあるので、天然の青色のカンパニュラは貴重な花材の一つですね。