ケイトウは秋を代表するお花の一つで、ドライフラワーとしても飾られることが多い花材です。ケイトウといっても種類が多数に分かれており、花束やアレンジメントの雰囲気に合わせて形を選ぶことができます。ただ、秋の花と言ってもまだまだ気温が高い時期に楽しむことになるので、お手入れ法をしっかり知っておく必要が有ります。本記事では、ケイトウの切り花を長持ちさせる方法から特徴、種類について解説します。
ブーケの中でも存在感のあるお花です!
ケイトウはどの程度日持ちする?どんな花?
まずはケイトウの基本情報についてご紹介していきます。
ケイトウの基本情報
ケイトウはヒユ科ケイトウ属のお花で、和名は『ケイトウ』、英名は『Celosia』『Cockscomb』です。鶏のトサカに見た目が似ていることから鶏頭(ケイトウ)の名前の由来が付けられています。色は赤や黄色、オレンジ、ピンク、紫そして緑などがあり、秋の雰囲気を感じさせる色味が主流となっています。
原産地はインドや熱帯アジアの比較的暑い土地で、一般的な開花期は7月〜11月。お花屋さんでは5月〜12月の暖かくなり始めから冬前まで出回り1本300円〜400円ほどで手に入れることができます。日持ちは10日〜14日ほどと長く、ドライフラワーにして楽しむことができます。
秋の訪れを感じますし、涼しくなったら飾りたいお花ですね。
ケイトウの切り花を長持ちさせるためには?
ケイトウは暑い時期に開花を迎えるので手入れが必要です。続いて、ケイトウのお手入れ方法をご紹介します。
輪ゴムは外そう
お花屋さんで購入した後は、花を束にするために輪ゴムで縛られていますが、輪ゴムは外しましょう。茎同士が密着して腐りやすくなってしまうためです。
飾る前に不要な葉を取り除く
ケイトウの葉は花の本体に負けないくらい大きめのものが付いています。葉が付いていると水分などの栄養が花に行き渡りづらくなるため、不要なものは取り除きましょう。特にクタッと下に垂れ下がっている葉は優先して取り除きましょう!
茎が腐りやすいので、水を浅めに生けよう
ケイトウはご紹介の通り日持ちがよいお花ですが、茎が腐りやすく、腐ると黒ずんできます。花瓶に生ける際は水に浸す部分は少なめにしましょう。だいたい2cm~5cm程度で大丈夫。必要以上に深く生けるのは避けましょう。また、茎が黒ずみ始めたり、ヌルヌルしていたら切り口を新しくする「切り戻し」を行いましょう。
できる限り毎日花瓶の水を替える
切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。特にケイトウはまだ気温が高い時期に出回る切り花で、暑い時期は水が汚れやすいので、毎日水替えするようにしましょう。
毎日の水替えが難しい場合は切花延命剤を使いましょう。花屋さんで一緒に貰えます。
ケイトウの花言葉は?
続いてケイトウの花言葉についてご紹介します。
ケイトウの花言葉は『色褪せぬ恋』『おしゃれ』『博愛』『奇妙』『気取り屋』
ケイトウの花言葉はケイトウの見た目をストレートに表現した言葉から付けられています。『色褪せぬ恋』は時間が経過しても変わらない花色から付けられています。
個性的な見た目をしており、他のお花とは一風変わった花言葉が多いです。
ケイトウの種類をご紹介!!
ケイトウは見た目の異なる複数の種類の切り花が流通しています。ケイトウの種類を見ていきましょう。
トサカケイトウ
名前の通り鶏のトサカに似ているケイトウです。『セッカケイトウ』と呼ばれる品種が有名でお花屋さんでも切り花として出回ります。
クルメケイトウ(久留米ケイトウ)
見た目はトサカケイトウに似ていますが、花房が球体をしています。ブーケやアレンジメントに入れると存在感があります!
ヤリゲイトウ
槍の形をしているため、ヤリゲイトウと呼ばれます。他のケイトウと比較して背が高くなるのが特長です。
房ケイトウ(羽毛ケイトウ)
房状に花を付けるケイトウです。羽毛のようにも見えるので、羽毛(ウモウ)ケイトウと呼ばれます。
このようにケイトウひとつでも見た目が異なります。
また、豆知識になりますが品種改良されたノゲイトウという種類もあり、そのノゲイトウをセロシアと呼ぶことがあります。ひとつの茎から花穂が枝分かれしており、他のケイトウと比べて小さめです。他の花材とバランスを見ながら、雰囲気に合うケイトウを選んでみてください。
それぞれ秋らしい色味をしており、プレゼントブーケとして選ぶだけでおしゃれな雰囲気が出ますね!
しっかり手入れして長持ちさせよう!!少し楽しんだらドライフラワーにしよう。
ここまでご紹介した通り、ケイトウは日持ちしやすいですが、茎が腐りやすいなど少し繊細なお花です。一番重要なのは水換えのタイミングで切り戻しをして、茎を腐らせないことです。暑い時期に飾るお花なので、状態に注意して見るようにしましょう。生花として少し楽しんだら乾燥させてドライフラワーにも出来、色味も残りやすいので、是非自宅でドライフラワーを作ってみてください!
ドライフラワーの作り方は下記の記事から確認できます♪