清涼感のあるお花が縦に並ぶグラジオラス。初夏の時期に街中や花壇で見かけることも多く、夏の訪れを感じるお花でもあります。本記事ではそんなグラジオラスの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
グラジオラスの切り花の日持ちはどのくらい?どのような花?
まずはグラジオラスの基本情報についてご紹介していきます。
グラジオラスの基本情報
グラジオラスはアヤメ科グラジオラス属の球根植物で、和名は唐菖蒲(トウショウブ)、英名は「Gladilus」「Sword lily」と書きます。
グラジオラスの花色は黄色やグリーン、ピンク、オレンジなどカラーバリエーションは豊富。春咲きと夏咲きのものがあり、それぞれの開花期は3月〜5月、6月〜11月。春咲きのものは夏咲きのものと比較して全体的に細く、華奢で、主流の夏咲きのものは大輪咲きで存在感があります。
出回り時期はオールシーズンで、出回り量が一番多くなるのはちょうど、初夏〜夏にかかる7月です。切り花の日持ちは7日程度、価格は400円前後です。
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グラジオラスの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、グラジオラスの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。
咲き終えたお花を摘み取る
グラジオラスは下から咲くお花。上部のお花は下のお花が咲き終えた後に、咲くため、咲き終えた下部の花びらは摘み取るようにしましょう。そうすることで、必要なエネルギーを上部のお花に行き渡らせることができます。
水の量は浅めに生ける
グラジオラスは水の吸収がしやすいお花です。水の量が多いと、お水の吸い上げが良くなり、咲き進んでしまって短命に終わってしまうので、浅めに生けましょう。茎も水平にカットすることで、吸収量を抑えることができます。
グラジオラス内の水分量が多くなってしまうと、茎が腐ってしまうため、注意してお手入れしましょう。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
グラジオラスの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。グラジオラスがよく出回る夏場は暑さによって気温が上昇し、花瓶の水の水温が上がり、大敵であるバクテリアが発生しやすいです。直射日光や日当たりが良い場所は避けて飾りましょう。
また、水替えのタイミングでは茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなります。グラジオラスの茎は傷みやすく、しばらく水に浸かっていると腐ってしまうため、定期的な切り戻しは必須です。
元気がない場合は水切りして、深めの水に生けよう!
グラジオラスの元気がない場合は水切りをして、深めの水に生けましょう。グラジオラスは水を吸収しやすいお花なので、しばらく浸したら大丈夫。元気になったら、浅めの水に生け直してあげましょう!
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グラジオラスの花言葉は?
続いてグラジオラスの花言葉についてご紹介します。
グラジオラスの花言葉は「勝利」「挑発」「密会」「用心」「忍び逢い」「愛の祈り」
「勝利」「挑発」の花言葉はグラジオラスがすっと縦に伸びる姿が剣のように見え、戦いの準備ができたイメージから付いています。また、「密会」「用心」「忍び逢い」については古代ヨーロッパにおいて人目を忍んで密会をしていたカップルがグジオラスの本数でこっそり時間を知らせていたという話から付けられています。
一見しっくりこない花言葉ですが、奥深い逸話があるのもグラジオラスの魅力ですね。
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グラジオラスの名前の由来は?
グラジオラスの名前はラテン語で小さな剣を指すグラディウスが語源となっています。また、英名の「Sword lily」は「剣のユリ」を指し、「Lily」は咲くお花がユリの花のように見えることからそう呼ばれています。
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グラジオラスのすっと伸びるラインを生かして飾ろう!
グラジオラスの魅力はなんと言ってもすっと伸びるライン。透明感があり、優美なお花が連なる姿はとても爽やかです。ある程度高さのある花瓶を使用し、高さを生かして生けるとより引き立ちます。また、高さを生かしたアレンジメントの作品で使用されることも多くあります。上部のお花が咲くまで、こまめにお手入れして、グラジオラスを楽しみましょう!