リューココリーネは細くてしなやかな茎の先に、星型の可憐なお花を咲かせるお花。その可憐な見た目から連想できるバニラや桜餅のような甘い香りを楽しむことができます。本記事では春のお花を感じるリューココリーネの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
リューココリーネの切り花の日持ちはどのくらい?どのような花?
まずはリューココリーネの基本情報についてご紹介していきます。
リューココリーネの基本情報
リューココリーネはユリ科(ヒガンバナ科)リューココリーネ属のお花で、原産地は南アメリカです。英名は『Glory of the sun (グローリー・オブ・ザ・サン)』と呼ばれ、お花屋さんには1月~4月頃に出回り、季節限定の春のお花として楽しまれています。
リューココリーネという名前に少し変わっているなという印象感じたことあると思います。由来はギリシア語で『白い』を意味する『Leukos』と、『こん棒』を意味する『kotyne』からきており、花の中心にある『仮雄ずい(かゆうずい)』と呼ばれる部分が、白いこん棒に例えられたとされています。学名の『Leucocoryne』も同様です。
リューココリーネの切り花が日本国内で一般的に出回るようになったのは1990年代と、比較的新しいお花ですが、軽やかかつ気品を感じさせる姿で人気上昇中のお花です。細い茎の先端に複数のお花を放射状につけ、次々に開花していきます。
花色は紫や白、青、淡いピンクなど比較的優しい色味が多いです。
リューココリーネの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、リューココリーネの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。リューココリーネはもともと丈夫で長持ちするお花です。
咲き終わった花を摘む
リューココリーネは枝分かれし、枝先には複数輪お花を付けます。咲き終わった花を摘み取ると、これから咲く蕾に必要な栄養が行き渡り、咲くようになります。そのため、咲き終えたお花は摘み取るようにしましょう。終わりかけた花びらは透明に透けるような色になってきます。
茎の切り口を斜めにカットする
リューココリーネの茎は非常に細いです。切り花のお手入れで切り口を斜めにカットすることで断面積が広がり、水を吸い上げやすくなります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
リューココリーネの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。
リューココリーネは茎に葉がついていないので、お手入れも比較的簡単なお花です!
切り花のお手入れ方法の基本はこちら
リューココリーネの花言葉は?
続いてリューココリーネの花言葉についてご紹介します。
リューココリーネの花言葉は『暖かい心』『信じる心』『貴婦人』
『暖かい心』と『信じる心』の花言葉は、柔らかい花色と甘い香りが由来とされています。『貴婦人』という花言葉は、優雅で品のある花姿からきています。
リューココリーネの品種をご紹介
リューココリーネは多数の品種に分かれ、品種によって色や香りが異なります。香りは①桜餅やバニラ系の甘い香り、②バラのような甘さにスパイシーな香りを合わせたスパイシー系に分かれます。それでは主な品種を見ていきましょう。
コキンべンシス
コキンベンシスはリューココリーネの原種で、花弁が淡い紫色、中心部が白色をしている品種です。仮雄ずいは写真のように黄色をしています。
カラベル
カラベル葉きれいな紫色と赤色のバイカラーの品種で、よく見かける品種の一つです。バニラや桜餅を思わせるバニラ系の香りが漂う品種です。
アンデス
アンデスはカラベルに非常に似ていますが、花弁がふっくらしている品種です。
その他、花弁に縦の線が入っている「ストライプブルー」や、優しい色合いの「ファンタジー」などの品種が出回っています。
優しい花色と甘い香りの、春に楽しむお花
リューココリーネは可憐で主張もそこまで強くないお花なので、メイン向きとは言い難いですが、春らしい花色と甘い香りがするので惹かれるものがあります。特に季節限定ということもあり、春には楽しみたいお花。もしご購入されたら、綺麗な茎のラインを生かして、ガラスの花瓶に数本まとめて軽やかにシンプルに飾ると、リューココリーネの魅力を存分に味わうことができます。