香りのいい小花がふんわりと咲くライラック。春から初夏を彩る枝もので、小さなお花が集まり房状になる姿が非常に印象的なお花です。本記事ではそんなライラックの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
ライラックの切り花の日持ちはどのくらい？どんな花？
まずはライラックの基本情報についてご紹介していきます。
ライラックの基本情報
ライラックはモクセイ科ハシドイ属のお花で、原産地はヨーロッパです。和名は『紫丁香花（ムラサキハシドイ）』、英名は『Lilac（ライラック）』です。
市場ではオールシーズン出回っていますが、お花屋さんでは春から初夏の時期に見かけることが多くなります。4月～5月に国内産のものが出回り、旬は5月。花色はピンク、白、紫など、優しい色味が多く、切り花の日持ちは７日程度です。
ライラックは香りが良いお花として認識されていますが、切り花になると香りが弱まってしまいます。中でも輸入ものはほとんど香りを楽しむことができないので、香りを楽しみたい場合は国内産のライラックを選びましょう。
また、ライラックは北海道札幌市のシンボルの樹となっており、毎年春にライラック祭りが開催されます。春になり暖かくなったころに急激に寒くなることを『寒の戻り』と言いますが、北海道ではちょうどライラックが咲く時期であることから『リラ冷え』と呼ばれています。（『リラ』とはフランス語でライラックを指します）
同じく初夏に出回るシャクヤクとの相性も抜群です！
シャクヤク（芍薬）の切り花を長持ちさせる方法は？品種や花言葉、特徴を解説！【切り花図鑑】
ライラックの切り花を長持ちさせるお手入え方法は？
続いて、ライラックの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。ライラックは水が下がりやすいお花なので、しっかりとお手入れをしましょう。
購入時に花が落ちないものを選ぶ
咲き進んだライラックは衝撃を与えると、お花がポロポロポロと落ちてきます。ライラックを購入する際に、枝を軽く揺すり、お花が落ちてこないか確かめましょう。
不要な葉を取り除く
ライラックは水が下がりやすいので、不要な葉は取り除くようにしましょう。葉があると吸収した水分が葉から抜けてしまい、お水の吸収力が弱くなってしまいます。
茎に『割り』を入れる
ライラックは枝ものなので茎は硬く、水を吸い上げにくい性質を持ちます。生ける前に切り口をハサミで斜めにカットし、十字に割りを入れましょう。そうすることで、断面積が広がり、水が吸い上げやすくなります。
花瓶の水は深めにする
ライラックをいける際には花瓶の水を深めに入れましょう。深水に生けることで水圧で水が吸い上げやすくなります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
ライラックの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりが良くなります。
ナイフで枝の皮を削いであげると、さらに水を吸収しやすくなります！
切り花を長持ちさせるお手入れ方法は？漂白剤や切花延命剤の効果なども解説！【お花の知恵袋】
ライラックの花言葉は？
続いてライラックの花言葉についてご紹介します。
ライラックの花言葉は『初恋の感激』『青春の喜び』『友情』『思い出』
ライラックの葉がハートの形に似ていることから、若々しい友情や恋を連想させる花言葉がつけられたと言われています。
シャクヤク（芍薬）の切り花を長持ちさせるお手入方法は？日持ちや品種や花言葉を解説！【切り花図鑑】
ライラックはリラックス効果のある甘い香りが魅力の初夏の花！
ライラックは房状になった優しい色味のかわいいお花だけでなく、甘い香りも楽しみたい初夏の枝もの。香りを楽しみたい場合は、周年出回る輸入物より、春から初夏に出回る国内産のものを選ぶようにしましょう。ライラックの花びらは通常4枚に分かれていますがで、写真のように5枚になったものもあり、5枚のものは『ラッキーライラック』とも呼ばれ、見つけると恋愛が成就するというおまじないもあります。飾って楽しむだけでなく、香りや花びらの形など違った楽しみ方があるのがライラックの魅力です。
