初夏に開花期を迎える可憐で涼しげなニゲラ。水色や青色の花色をしており、結婚式で花嫁が幸せになるとされているおまじないのアイテムであるサムシングブルーのお花としても人気があります。本記事ではニゲラの切り花を長持ちさせる方法や、特徴、花言葉をご紹介します。
ブルー系の花束やアレンジメントの注文が多いのですが、花屋で出回る切り花は以外にもブルー系の花材が少ないので、ニゲラは花屋で重宝されます。
ニゲラの切り花は咲かない?どのような花?
まずはニゲラの基本情報についてご紹介していきます。
ニゲラの基本情報
ニゲラはキンポウゲ科クロタネソウ属のお花で、原産地は南ヨーロッパです。開花時期は5~6月で、お花屋さんにはほぼ1年中出回ります。和名は黒種草(クロタネソウ)で、英名はLove-in-a-mistです。このLove-in-a-mist(霧の中の恋人)という英名は、糸のように細い葉っぱと、風に揺れる柔らかい雰囲気が由来となっています。ニゲラの細くしなやかな葉の様子から、フランスでは『ヴィーナスの髪』という別名もあります。
花色は水色、青色の他に、白色やピンクがあります。水色や青色の花びらに見える部分は実はガクであり、中心に際立つ緑色の糸状のものが苞。先が膨らんでいるものがニゲラのお花にあたる部分です。
花が終わったあとに風船のように膨らんで出来る実も『ニゲラの実』という花材として出回り、ドライフラワーにもなります。花屋さんで働いているとお客様から「このニゲラは咲きますか?」と聞かれますが、ニゲラの実はすでに咲き終えたお花であり、これから咲きません!!
ニゲラの切り花の日持ちはあまり長くはなく、数日経つと花びらに見えるガクがパラパラと散っていきます。ただ、中央にある実になる部分や葉は元気なので、ガクが散ったあとも繊細な雰囲気のグリーンとして楽しむのもおすすめです。写真のものは蕾の状態ものです!
初夏に飾りたい爽やかなお花ですね!ニゲラだけをガラスの花器に飾るのも、ニゲラの特徴が生かされて素敵です!
ニゲラの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、ニゲラの切り花を長持ちさせるお手入れ方法について紹介します。
水に浸かる部分の葉を取り除く
ニゲラの切り花は茎に糸状のものが付いてます。慣れない方にとってはなんだこれと思いますが、このもしゃもしゃしたものの正体は葉。葉が水に葉が浸かってしまうと、バクテリアが発生し水が汚れてしまう原因になるため、花瓶に生ける前に茎の下部の葉は取り除くようにしましょう。
茎を斜めにカットする
切り花を長持ちさせるためには水を不足させないことが重要です。ニゲラの切り花を生ける際には、茎を斜めにカットしましょう。斜めに切ることで断面積が広がり、水をより多く吸い上げることができます。水の吸い上げが良いお花の場合、斜めにカットしてしまうと返って茎が腐りやすくなることがありますが、ニゲラの切り花の場合は斜めでOKです。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
ニゲラに限らず、切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口を新鮮にしましょう。
特に変わったお手入れ方法はないので、基本的なお手入れで大丈夫です!
ニゲラの花言葉は?
続いて、ニゲラの花言葉についてご紹介します。
ニゲラの花言葉は『夢の中の恋』『ひそかな喜び』『未来』
糸のように繊細な葉が、霧のように幻想的に花を包んでいることから、儚げな花言葉がつけられています。主張が強すぎないものの、個性的な見た目をしていることを感じさせる花言葉ですよね。
初夏から夏が旬の涼しげなお花!
何と言ってもニゲラの魅力は涼しげな花色と個性的な花姿。ちょうど初夏のタイミングで出回るので、季節感に合わせたアレンジメントや花束を作る際にぴったりで、他の切り花にはない魅力があります。花びらに見えるガクが散った後でも、グリーンとして楽しめるのも魅力的です。ニゲラの実を購入した場合には、ドライフラワーとしても楽しむことができますので、是非ドライ作りにチャレンジしてみてください!
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