春から初夏にかけてお花畑や街中で多く見かけるポピーの花。切り花のイメージがあまりない方もいると思いますが、お花屋さんではチューリップやアネモネなどの春のお花と一緒に並びます。本記事ではそんなポピーの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
ポピーの切り花の日持ちはどのくらい?どんなお花?
まずはポピーの基本情報についてご紹介していきます。
ポピーの基本情報
ポピーはケシ科ケシ属のお花で、原産地はヨーロッパ・西アジアです。和名は『雛罌粟(ヒナゲシ)』で、英名は『Poppy(ポピー)』や『Iceland poppy(アイスランドポピー)』です。
ポピーは蕾の状態だとうつむいていますが、お花が開くと上を向く面白い動きをします。蕾が2つに割れると、薄い4枚の花びらが中から現れて広がっていきます。
ポピーの切り花の出回り時期は11月~7月で、旬は2月~3月。花色はオレンジや白、ピンクなどバリエーション豊富です。ただ、蕾の状態だと何色のポピーなのかが分からず、どんな色の花びらなのかを飾りながら待つというのがポピーの楽しみ方となります。
冬から春にかけては国内産の『アイスランドポピー』という品種が主に出回ります。そのほかにも『オニゲシ』の名前で流通する『オリエンタルポピー』や、『ヒナゲシ』の名前で流通する『シャーレーポピー』もあります。日持ちは5日くらいで、日持ちが良いお花とは言えません。
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ポピーの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?
続いて、ポピーの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。
つぼみの状態のものを選んで購入する
ポピーの切り花はお花が開いてからの寿命が短いので、購入時にはつぼみの状態のものを選ぶようにしましょう。つぼみはしっかり咲いてくれますが、開いてみないと花色がわからないので、開いてからのお楽しみですね!
花瓶の水の量は浅めにする
ポピーの茎は柔らかく、中が空洞です。そのため、水に触れる部分が多いと茎が腐りやすくなるので、花瓶の水は浅めにしましょう。
気温が低い場所に飾る
ポピーは寒い時期が終わり暖かくなると開いてくるお花。切り花も暖かい場所に飾る方がお花が開きやすくなります。温度が上がり過ぎない場所に飾ると、長く楽しめます。また、開花すると中央部のお花がパラパラと散ってくるので、お皿などに入らないよう注意しましょう。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
ポピーの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりが良くなります。元気がない場合は湯揚げをしましょう。
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ポピーの花言葉は?
続いてポピーの花言葉についてご紹介します。
ポピーの花言葉は『思いやり』『いたわり』『慰め』
ポピーの茎には白い液体(乳液)が含まれています。この液体は鎮痛・鎮静作用があり、昔は薬草としても活躍をしてきました。そこから『いたわわり』や『慰め』という花言葉が付けられたと言われています。
くねくねと上がる茎を生かして、自然な雰囲気で飾ろう!
ポピーは蕾の状態からフワフワの花びらが咲いていく姿を楽しみたいお花。他の春のお花と合わせても可愛いですが、くねくねした茎を生かして、ポピーだけでナチュラルに飾ってもよいでしょう。ポピーは様々な花色がミックスされた状態で並んでいるので、お花が開くと、まるでお花畑のようにピンクやオレンジなどの複数の色のポピーを楽しむことができます。旬の時期に是非飾ってみてください。