エキゾチックな雰囲気で存在感抜群なプロテア。南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランドなどを原産地とするお花である『ネイティブフラワー(ワイルドフラワー)』の代表格であり、ドライフラワーにもオススメです。最近ではブライダルブーケにも取り入れられたりと、活躍の幅が広がってきています。本記事ではプロテアの切り花を長持ちさせるお手入れ法や特徴などをご紹介します。
プロテアの切り花の時期は?どのようなお花?
まずはプロテアの基本情報についてご紹介していきます。
プロテアの基本情報
プロテアはヤマモガシ科プロテア属のお花で、原産地は南アフリカです。旬は9~11月で、切り花の日持ちは2週間ほどと、かなり長持ちです!
硬い花びらのように見えるのは苞で、多くの小花が集まって咲く中央部をその苞が包み込んでいて、全体で一つの花のように見えます。苞は、起毛しているものやツヤツヤしたものなどバリエーションが豊富です。
『プロテア』という名前は、ギリシャ神話の海神である『プロテウス』が由来とされています。プロテウスじゃ自信の姿を自由自在に変化させることができる神であることから、品種の多いプロテアの由来となりました。
ドライフラワーにも向いていて、人気が高まっている花材の一つです。
プロテアの切り花を長持ちさせるためには?
基本的にはプロテアは日持ちがよいので、細かくお手入れする必要はありません。ただ、いくつかポイントを踏まえるだけでより長持ちさせることができますので、是非プロテアを正しくお手入れしてみてください。
水に浸かる部分の葉を取り除く
プロテアの葉は傷んで黒くなりやすいので、生ける前に取り除きましょう。傷んだ葉をそのままにしていると本来花が行き渡るべき水分などが、届きづらくなってしまいます。また、付いている葉が水にが浸かるとそこからバクテリアが発生し、水が汚れてしまう原因になるため、花瓶に生ける前には葉を取り除くようにしましょう。
茎をハサミで十字に割る
写真で見ていただくと分かる通り、プロテアの茎は太く、ずっりしりしています。普通にカットするだけでは水を吸い上げにくいので、切り口はハサミで十字に割り、水を吸い上げやすくしましょう。
このように切り口を十文字になるように深く切り込みをいれることを「根元割り」と呼びます。枝ものをお手入れする場合に使われる手法です。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し』を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。
湿度が高いと蒸れて腐ったり、カビが生えたりするので風通しの良い場所に飾るようにしましょう。
プロテアの花言葉は?
続いてプロテアの花言葉についてご紹介します。
プロテアの花言葉は「自由自在」「華やかな期待」「王者の風格」
これらの花言葉は個性的な見た目をしているプロテアの花姿やイメージからつけられた花言葉です。後ほどご紹介する非常に大きいキング・プロテアには「王者の風格」という花言葉が付けられています。
プロテアの品種は?
プロテアの品種は約90種類あり、品種によって色や質感などが様々です。大きめのものが多いがあると思いますが、最近は花全体の大きさが4~5㎝の小ぶりな品種も登場してきていて、アレンジしやすくなっています。ここではプロテアの人気のある品種を一部をご紹介します。
キング・プロテア
プロテアの品種のご紹介で欠かせないのが「キング・プロテア」です。「キング・プロテア」は花全体の直径が20~30㎝ほどもある大型の品種で、原産地の南アフリカの国花にもなっています。プロテアの品種の中で最も大きい花で、苞やお花の先端が尖っています。ピンク色のものが多く出回ります。
プロテア・ヴィーナス
「プロテア・ヴィーナス」はキング・プロテアと花姿が異なり、細身のお花と細長い葉がシャープな印象を与える品種です。赤に近い濃いピンク色がキレイです。
プロテア・ピンクアイス
「プロテア・ピンクアイス」は柔らかな桃色の花色と白い毛で覆われたふわふわとした花姿が特徴的です。こちらの品種もドライフラワーに向いています。
品種によって花の大きさや形が異なるので、どの品種のプロテアを使うかによって作品の雰囲気が大きく変わります。
プロテアは色や形のバリエーションが豊富!ドライにもおすすめの花材
日持ちの良いプロテアはそのまま飾っても十分楽しめますが、ドライフラワーにしても楽しめます。ご紹介してきた通り、大きさや花色がさまざまなので、ものによって雰囲気が異なるのがプロテアの魅力!可憐なお花や可愛らしいお花も素敵ですが、ネイティブフラワーのような個性的なお花ならでは楽しみ方ができます。プロテアが出回っている時期にお花屋さんに行った際には、どんな品種のプロテアが入荷されているかぜひ探してみてください!
他のネイティブフラワーと合わせて個性的なブーケやアレンジメントにするのがオススメです。年中出回っているお花たちとは違った雰囲気の作品になります。