多様な品種が揃うバラは、お花に詳しくない方でも形がイメージできる王道なお花。プロポーズやプレゼントの定番のお花で、シーズン問わず多くの人に愛されています。本記事ではそんなバラの切り花を長持ちさせるお手入れ法や特徴、花言葉などについて解説していきます。
バラの切り花の値段は?どんな花?
ずは、バラの特徴をみていきましょう。
バラの基本情報
バラはバラ科バラ属の花です。年々、新しい品種が誕生し、現在市場に出回っているものだけでも3万以上の種類を超えると言われています。オールシーズン出回り、花もちは大体7日と程々楽しむことができます。
バラは大きく2つのタイプに分かれ、1本の茎に一輪咲く「スタンダード咲き」と、枝分かれして複数輪のお花がつく「スプレー咲き」です。スプレー咲きのバラは一輪が小さく、中には蕾の状態のものが付いて出回ることもあります。
切り花として出回っているバラは処理がされているケースが多いですが、トゲが付いているものもあるため、トゲに注意して茎を触りましょう。
バラの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?
バラの切り花はご自宅用だけでなく、プレゼントとして貰うことが多いと思います。続いて、バラの切り花を長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。
買ってきたらすぐ生ける準備をする
お花屋さんではしっかり水揚げされておりますが、購入後は時間を空けず生ける準備をしましょう。お花屋さんによっては、保水のために茎にゼリーがついている場合があります。ゼリーは、花瓶に飾るまでの間、水を切らさないためについているものなので、花瓶に活ける前にしっかり洗い流しましょう。活ける花瓶も食器用洗剤で洗い、清潔にしておきましょう。
不要な葉や水に浸かる部分の葉を取り除く
バラの切り花に限りませんが、植物は葉から水分が大気中に放出する蒸散によって、水分が抜けていきます。水分が不足してしまうことがあるので、葉の量は適度に取り除きましょう。
また、葉が水に浸かってしまうとそこから葉が腐り、バクテリアが発生する原因となるため、水に浸かる葉は取り除きましょう。
ただ、葉が付いているバラも魅力的ですので、お好みで調整してみてください!
花瓶の水は多めに生ける
バラは茎が硬く、水を吸い上げにくいので、花瓶の水量は多めに生けてあげましょう。花瓶の大きさにもよりますが、大体茎が5cm浸かる程度で大丈夫です。
また、直射日光があたると水の温度が上がり、バクテリア増殖の原因となるため、直射日光や暖房の風が当たらない涼しい場所に飾りましょう。
こまめに切り戻しをする
生けてから一定の時間が経過すると、切り口の状態が悪くなってきます。そうすると、水の吸い上げが悪くなるため、こまめに茎を切り、切り口を新鮮な状態にしましょう。これを切り戻しといいます。切り口が新鮮な状態になると、水を吸い上げやすくなります。
こまめに水を替える
水を清潔に保つため、夏の時期は毎日、涼しい時期は2日に1回水を変えましょう。その際、花瓶は食器用洗剤で洗い、茎にぬめりがある場合は洗い流します。水を清潔に保つことで、水の吸い上げが良くなり花もちも良くなります。
頻繁に水を変えることが難しい場合はバクテリアの発生を抑える切花延命剤を入れましょう。延命剤は近所のお花屋さんで気軽に手に入れることができます。
茎を短くして楽しむ
お花は茎が長ければ長いほど、花首まで水が上がるのにエネルギーが必要となります。そのため、ずっと長いままで活けておくより、少しずつ切り戻していく方が長持ちします。もし元気がなくなってきたというときは、思い切って茎を短めにカットして楽しみましょう!
新鮮なバラの切り花の選び方は?
せっかくお花を買うのであれば、新鮮なバラを購入したいですよね。お花屋さんでバラの切り花を買う際に、新鮮な切り花を見分ける方法をご紹介します。
花びらの状態をチェック
花びらの裏側やガクの状態を見ることでバラの鮮度を判断することができます。パサパサに乾いていたり、しわがある場合、鮮度が落ちていますので、しっかり見極めましょう。
お花の硬さをチェック
お花をそっと触り、お花の中が硬いものはこれから開いてくるバラで、長く楽しむことが出来ます。一方、お花の中が柔らかいものはお花が開いてきており、固いものに比べて日持ちは期待できません。
一方で、花束やフラワーアレンジメントではふんわりとした雰囲気を出すために、あえて花びらが広がっているバラを選ぶこともあるので、目的に応じて選びましょう。
茎の太さをチェック
品種によりますが、一般的に茎が太いバラの方が細いものに比べて水を吸いやすく日持ちしやすい傾向にあります。茎が細いとお花の重さに負けて、お辞儀しているように倒れてしまうこともあるので、その点を意識する必要があります。
葉の状態をチェック
葉先までピンとしていてみずみずしい緑色の葉を選ぶようにしましょう。葉に黒い点や縮れがあるものは鮮度が下がっています。
確認する際、お花の状態が良いものでも葉に黒い点や縮れが見つかることがあるため、お花だけでなく葉もチェックするようにしましょう。
バラの切り花として出回る主なタイプや品種はどんなものがある?
冒頭にも紹介した通り、バラは多くの種類や品種を持つ花材です。ここでは切り花として主に出回るバラのタイプと品種を紹介します。
切り花で出回るタイプ
切り花として多く出回るのは以下の通りです。
高芯咲き
花びらが巻いて中心が高くなる上品な形です。切り花の多くが高芯咲きで、皆さんがイメージするバラはこのタイプが多いかと思います。
カップ咲き
花びらがカップ状に並び、横から見るとお椀のように丸く咲く形です。ふんわり丸い形で、可愛らしく人気の形です。(例:ジャンヌダルク、イブピアッチェ))
ロゼット咲き
花芯から放射線状に大小の花びらが複雑に重なり合う形です。内側の花びらのほうが小さく、真上から見るとぎっしり華やかで、人気の形です。(例:イエローボタン)
ポンポン咲き
細かい花びらが密集してポンポン(丸い飾り)のように球形や半球形に咲きます。花びらが少し反り返っているのがポイントで、ダリアや菊のポンポン咲きにも似ています。
シャクヤク咲き
花びらは巻かず、形や大きさが不規則なため、ふんわりと咲く形です。シャクヤクのように華やかに咲くことからシャクヤク咲きと呼ばれています。
フリル咲き
花びらが波打っているおしゃれな形の咲き方です。
バラの花言葉はどんなものがある?
プロポーズやプレゼントに多く選ばれるバラですが、主な花言葉は「愛」です。プレゼントにぴったりですね!
本数や色によって花言葉や意味がさまざまですので、ご紹介していきます。
色ごとの花言葉
・赤色:「あなたを愛しています」「愛情」「情熱」
・ピンク色:「上品」「可愛い人」
・白色:「純潔」「私はあなたにふさわしい」
・青色:「奇跡」「夢がかなう」
・黄色:「友情」「平和」
※「嫉妬」「薄らぐ愛」といったネガティブな花言葉もあるため、プレゼントする際には注意しましょう
・オレンジ色:「無邪気」「絆」「信頼」
・緑色:「穏やか」「希望を持ち得る」
・紫色:「誇り」「気品」「尊敬」
・虹色:「無限の可能性」
本数ごとの意味
・1本:「ひとめぼれ」
・2本:「この世界は2人だけのもの」
・3本:「愛しています」「告白」
・4本:「死ぬまで気持ちは変わりません」
・5本:「あなたに出会えて心から嬉しいです」
・6本:「お互いに愛し、分かち合っていきましょう」
・7本:「片思い」
・8本:あなたに感謝しています」
・9本:「いつまでも一緒にいてください」
・10本:「あなたは完璧は人です」
・11本:「最愛」
・12本(ダズンローズ):「私と付き合ってください」
・13本:「永遠の友情」
・21本:「あなただけに尽くします」
・24本:「1日中思っています」
・30本:「縁を信じています」
・50本:「恒久」
・99本:「永遠の愛」「ずっと好きでした」
・100本:「100%の愛」
・101本:「これ以上ないほど愛しています」
・108本:「結婚してください」
・365本:「あなたが毎日恋しい」
・999本:「何度生まれ変わってもあなたを愛する」
大切な方にプレゼントする際には是非、参考にしてみてください!
プレゼントしたい本数が多い場合、当日にお花屋さんに行ってもその本数がない場合があります。事前に予約することをおすすめします!
バラの切り花のまとめ
ここまでバラの長持ち方法や花言葉などご紹介してきました。
最後に、バラの切り花についてまとめます。
・咲き方や品種のバリエーションが豊富です!お好みのバラを見つけてみましょう。
・色や本数によって意味が変わるため、プレゼントする前にチェックしておきましょう。
・バラを選ぶ際には状態を見極めつつ、目的にあったものを選びましょう
・直射日光が当たらない、涼しい場所に飾り、バラを楽しみましょう。
バラはオールシーズン楽しめますので、是非、お花屋さんで気に入るバラを手に取ってみてください!