ストックはパステルカラーのお花が縦に密集して咲き、甘い香りがする優しい雰囲気の春のお花です。冬から春にかけて、花束やアレンジメントで大活躍するお花です。本記事ではそんなストックの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
ストックの切り花の日持ちはどのくらい?どのような花?
まずはストックの基本情報についてご紹介していきます。
ストックの基本情報
ストックはアブラナ科アラセイトウ属のお花で、原産地は南ヨーロッパです。英名はStockで、和名は紫羅蘭花(アラセイトウ)です。英名の『Stock』は茎や幹という意味があり、ストックの茎が太く丈夫であることに由来すると言われています。ただ、意外にも茎や花首が折れやすいので、お手入れの時など丁寧に扱う必要があります。
お花屋さんには11月~4月頃に出回り、出回り量が多くなるのは11月〜12月と3月。冬から春の時期は比較的安定して見かける事が多いです。色は白、淡いピンク色、淡い紫色、濃い紫色、クリーム色など、カラーバリエーションが豊富です。
ストックはバラやカーネーションのように1本のまっすぐした茎に花を咲かせるスタンダードタイプと、枝分かれするスプレータイプがあります。スプレーストックは非常にボリューム感が満点です。日持ちは1週間〜2週間程度と長く楽しめます。
スプレーストックは、枝分かれした部分で切り分けて飾って飾ると可愛いです!
ストックの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、ストックの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。ストックはもともと丈夫で長持ちするお花で、季節的にも切り花が持ちやすいため、比較的長く楽しめます。
花と花の間隔が詰まっているものを購入する
ストックは切り花にしても花穂が伸び続けます。直線状に並ぶお花とお花の間隔が詰まっているものは、時間が経過しておらず、花穂が伸びていないものなので、購入時には花と花の間隔が詰まっているものを選ぶようにしましょう。
不要な葉を整理する
ストックは茎のラインの下部に細長い葉を付けます。水が下がりにくいお花ではありますが、葉があると水分が蒸散によって抜けやすい為、適度に整理しましょう。また、水に浸かってしまうとバクテリアの発生に繋がるため、水に浸かる部分は取り除きましょう。ただ、全て取り除くと寂しくなるので、適度で大丈夫です。
咲き終えた花を摘む
ストックは下のお花から順番に咲いていきます。先に咲き始める下部のお花が枯れたら、摘み取ってあげると次の上部のお花や蕾が咲きやすくなります。また、見た目も綺麗になります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
ストックの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。切り口は断面積を広げるため、斜めにカットしましょう。
お花屋さんではハサミで茎を挟んで、ポキっと折って水揚げするところもあります!
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ストックの花言葉は?
続いてストックの花言葉についてご紹介します。
ストックの花言葉は『永遠の美』『愛情の絆』
『永遠の美』という花言葉は、花もちがよく、香りが長く続くことからつけられたと言われています。全体的に女性や愛をイメージした花言葉が多く付けられていて、女性向けのプレゼントとしても選びやすいですね。
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ストックとスナップの違いは?
ストックに非常ににているお花としてよく名前が上がるのが金魚草。金魚草はスナップとも呼ばれ、名前も似ているので間違えやすいです。そんなストックとスナップの違いをご紹介します。
お花の咲き方が異なる
まず、ストックは1本咲きのスタンダード咲きのタイプとスプレー咲きタイプがありますが、スナップは1本咲きのスタンダード咲きの咲き方のみです。(写真は金魚草です。)
お花の形が異なる
金魚草は写真でもわかるように、お花が膨らんでいてまるで金魚のような花姿をしています。一方、ストックは正面から見ると花弁が広がるように咲くため、お花の形でも判断できます。(写真はストックです。)
スナップのアップの写真はこちらです。
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ストックはふんわりと咲き、ボリュームが良い春のお花
ストックは冬から春の時期にのみお花屋さんに出回る季節限定のお花。複数輪お花を付けてボリュームがよく、非常に目立ち、価格もお手頃な値段なため、非常に手に取りやすいです。甘さの中にスパイシーさを足したような香りを感じる事ができ、香りも楽しみたいお花。ギフト用としても、ご自宅用でも飾りやすいので、出回り時期は是非手に取ってみてください♪