エンジ色のお花が愛らしいワレモコウ。夏から出回りますが、訪れを感じさせるお花の一つでもあります。本記事ではそんなワレモコウの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
ワレモコウの切り花の出回り時期はいつ?どんな花?
まずはワレモコウの基本情報についてご紹介していきます。
ワレモコウの基本情報
ワレモコウはバラ科ワレモコウ属のお花で、和名は「吾亦紅」、「吾木香」と書き、学名は「Sanguisorba」、英名は「burnet bloodwort」です。原産地はアジアやヨーロッパで、ワレモコウは山野草として全国の日当たりが良いで自生しています。
丸い実のように見えますが、実は小さな花(ガク)が穂状に集まっており、花弁(花びら)はないお花です。ガクの間からお花が咲き、上から下へ順番に咲きます。
出回り時期は7月〜11月頃で、旬は9月・10月です。日持ちは7日〜14日程度とある程度長く楽しむことができ、値段は300円〜400円くらいと手頃な価格です。
ワレモコウは華やかさはないですが、素朴な添え花です!
ワレモコウの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、ワレモコウの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。
不要な葉や水に浸かる葉を取り除く
ワレモコウはノコギリのような見た目をした小さな葉が付いています。その葉は時間が経過すると茶色や黄色に変色し傷んでくるため、早めに取り除き、エネルギーをお花に水分を与えるようにしましょう。また、残した葉が水に浸かってしまうと、バクテリアを発生させる原因となるので、水に浸りそうな部分もしっかり取り除きましょう。
茎を斜めにカットする
ワレモコウを生ける際、切り口は斜めにカットしましょう。斜めに切ることで、断面積が広がり、お水の吸収がしやすくなります。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
ワレモコウの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。花瓶の水に茎が浸かると、茎は傷んでくるので、定的に切り口を切る「切り戻し」を行い、切り口を新鮮にして、水上がりを良くしましょう。
元気がない場合は湯上げや水切りをしよう!
ワレモコウは水が下がりやすく、不足している場合は茎がくたっと曲がることがあります。元気がない場合は沸騰したお湯に数秒ほど、切り口を浸す「湯上げ」をしましょう。湯上げをすると切り口付近が変色する場合があるので、茶色に変色した場合はその部分を切り落としてから生けましょう!
枝分かれ部分をカットして短く生けよう
枝分かれ部分をカットして短くすることで、水上がり良くなります。ワレモコウの広がっていく姿を少し楽しんだら、数本に分けて違う楽しみ方も試してみてください。
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ワレモコウはすっと伸びる茎のラインが魅力的なお花です。ラインを生かして、花瓶に飾ってみましょう。
ワレモコウの花言葉は?
続いてワレモコウの花言葉についてご紹介します。
ワレモコウの花言葉は「変化」「もの思い」「愛慕」「移り行く日々」。
「変化」はワレモコウのお花が上から下に咲き、花姿が変化していくことから付けられています。「もの思い」は秋風に揺れる様子が考え事をしているように見えることから付けられたと言われています。
ワレモコウの名前の由来は?
ワレモコウという名前は初見だと聞き慣れない名前です。ワレモコウの名前の由来は漢字の「吾亦紅」、「吾木香」に由来しています。
吾亦紅
神様が赤いお花を集めていた際にワレモコウが「吾(我)も亦(また)紅(赤い)なり」と自らの美しさを申し出ました。そこから「ワレモコウ」と呼ばれるようになったという説があります。
吾木香
ワレモコウは漢方薬と使われることがありました。元々は中国などで手中であった「木香」の代わりとして使われることがあり、吾(日本)の木香から「吾木香」と呼ばれるようになったという説があります。
ワレモコウをドライにして楽しもう!
ワレモコウは秋の風情を感じる秋の定番のお花です。ブーケやアレンジメントでは秋らしいリンドウやダリアなどのお花と一緒に入れるのはもちろん、秋のお花でなくともワレモコウを入れるだけで、秋らしい作品に変身します。そして、ワレモコウはドライフラワーにもなるので、スワッグのアクセントとして入れるのもおすすめ。ドライにする場合は生花として楽しみすぎると、乾燥した後ポロポロと落ちてしまうので、早めにドライにしましょう。